3Dプリンターで作る|片麻痺でも疲れにくい?!「ペン用自助具」
稼働中のパソコンの排熱口のそばで心地よさそうに丸くなるニャコを横目に、もふは右手で握っていたペンをコトンと置き、大きく息を吐き出しました。
手元のノートには、少し形の崩れた文字が並んでいます。
🐰もふ:ふぅ……やっぱり、長い時間字を書くと右手がすごく疲れちゃうな。
🐾ニャコ:お疲れ様。失敗しても消せる「フリクション」や、筆圧が弱くてもインクが出やすい「サラサ」を使って対策してたわよね?
🐰もふ:うん。ペン自体はすごく書きやすいんだけど、どうしても「握ること」自体にエネルギーを使っちゃうんだ。
🐾ニャコ:右半身の麻痺の影響ね。具体的にどんなところが負担になっているのか、一緒に整理してみましょうか。

🐰もふ:理由は大きく3つあるんだ。1つ目は、指の動く範囲(可動域)が小さくて、一般的なペンの持ち方ができないこと。
🐾ニャコ:持ち方が普通と違うと、ペン先が安定しなくて、文字が崩れやすくなっちゃうのね。
🐰もふ:2つ目は、指先の感覚(触感)が薄いこと。感覚が薄いとどれぐらい力が伝わっているか分からないから、ペンを安定させようと必要以上に力を入れて握りしめちゃう。
🐾ニャコ:感覚がわかりにくい分、力でカバーしようとしてるのね。それじゃあ手がすごく疲れるのも当然だわ。指も痛そうね……。で、最後の1つは?
🐰もふ:思うように手が動かないから、一文字一文字をコントロールするのにすごく「集中力」が必要で、頭まで疲れちゃう。
課題解決のためのアプローチ
ペンの選び方だけでは限界があると感じたもふは、ある解決策を形にしました。
🐰もふ:3Dプリンターで専用の「補助具」を作って、ペンの形を自分の手に合わせようって思ったんだ!
🐾ニャコ:なるほどね。市販のペンが手に合わないなら、自分の手に合うパーツを作って挟めばいいってことね。すごくいいアイデアだわ!

🐰もふ:たくさんの試作品を作って、太さを変えたり、指を置く凹みの位置を調整したり、平たい形を試したり……。
🐾ニャコ:なるほど、いっぱい試行錯誤したのね。自分の手や好みに一番合う形を見つけるための、大事なステップね。
🐰もふ:その甲斐あって、手にしっかりフィットする形になったから、ペン先がブレにくくなったよ。
🐾ニャコ:手に無理な力が入らなくなった分、書くことへの集中力もそこまで使わなくてよくなりそうね。
組み立て方は簡単

🐰もふ:市販のペン(フリクションやサラサ)を分解して、前軸と後軸の間に自助具を挟むだけ。
🐾ニャコ:シンプルでいいわね。これなら誰でも簡単に組み立てられそうだわ。
自助具の効果
この補助具でどれくらいペンの持ち方が変わったか、AIに図解してもらいました。

🐰もふ:どう?以前の持ち方(改善前)と、自助具を使った持ち方(改善後)を比べると、指の力みが全然違うでしょ?
🐾ニャコ:……(図をじっと見る)。確かに、どれくらい持ちやすくなったか伝わってくるわ。
制作した自助具のデータについて
完成した自助具は、同じような悩みを持つ方にも使ってもらえるよう、データを公開することにしました。麻痺や握力の低下で文字を書くのが疲れやすいと悩んでいる方は、ぜひ試してみてくださいね。
🐰もふ:この補助具の3Dデータは、MakerWorldっていうサイトに投稿したよ!
🐾ニャコ:サイトの利用規約やライセンスの設定はちゃんと確認した?後でトラブルにならないように、最初の確認は大事よ。
🐰もふ:ニャコがいつも言ってるから、そこはバッチリ確認済みだよ!
🐾ニャコ:……そう。なら安心ね。(少し嬉しそうに尻尾を揺らす)
「ペン用自助具(Assistive Pen Grip)」の3Dデータは、以下のリンクからダウンロード可能です。
自助具を試す
自助具を試すためにイラストを描いてみました。疲れましたが最後まで描くことができました。
家族の評判が良かったので恥ずかしいですが載せてみます……💦


私の「右」も、自助具のお陰で少し力を取り戻せたようです!
最後までお読みいただきありがとうございます。
