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20文字 56-70 #小牧幸助文学賞

56
顔も声も知らないどこかの誰かと繋がる夜。



57
雑音の中で、心が砕けた音が聞こえました。



58
君だけを探してた、なんて夢みたいな台詞。



59
君の吐いた紫煙はまだまとわりついてくる。



60
砕けて散った夢の欠片は、元には戻らない。



61
好きにならずにいられたならよかったのに。



62
静寂の世界で、頭に響くひどくうるさい声。



63
誰にも知られないように零れた心はどこへ。



64
見て見ぬフリをしてくれてもよかったのに。



65
思い出という虚像にすがるのはやめにした。



66
煙草に触れるその唇で、僕に触れてみてよ。



67
差し出された手を、握ればよかったのかな。



68
聞かないで。見ないで。こっそり泣かせて。



69
冷えた指先は、君のてのひらの中で温まる。



70
誰も知らない。声を殺して泣いた夜のこと。





#小牧幸助文学賞  参加です。


20文字小説、いったん区切り。
(企画の募集期間は、11/30 23:59 までです。)


どこかの誰かに「あ、好きかも」と思ってもらえるような20文字が、ひとつでもあれば幸いです。


「これでいいのかな?」と思いながら、70作。
「これでいいのかな?」と思いながら、考えた20文字たち。
難しくて、でも楽しかった。
改めて、小牧幸助さん、素敵な企画をありがとうございます!



実は投稿していない20文字もまだいくつかある。
今後、もしかしたらXやnoteに投げるかもしれない、し、お蔵入りになるかもしれない。
どうしようかな。


◆◆◆

今までの20文字:


読んでいただきありがとうございます。

2023.11.29 もげら

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