見出し画像

評価を求めるのって、いまじゃないと思えるようになった話|もぎのワーママメモ

私はずっと、
「頑張れば報われる」と信じてきた。

でも今、その言葉が
私の今の生活には、うまく当てはまらなくなっている。

バリキャリを目指して、
子どもも仕事も、どちらも諦めたくなかった私が、
いま選んでいるのは——“減速”だ。



久々のママランチ会


久しぶりに、数年前にお世話になっていた先輩とランチをした。
引っ越し前の職場でママ会をやっていた頃、いつも顔を出してくれていた、2児のワーママの先輩。

実はうちの子どもの体調不良で、1か月リスケ🙏
会うのは、たぶん1年半ぶりくらい。

お互い、たまたま本社に異動になっていて、
近況や、子どものこと、仕事のことを雑多に話した。

その中で、改めて思った。

たとえ夫の助けがかなりあったとしても、
未就学児や小学生を抱えながら働くママの毎日は、
それだけでギリギリの綱渡りだということ。

そして、
家の中の子どもたちが全員小学校に上がる頃になると、
その“ギリギリ”が、ほんの少しだけ、一段楽になるということ。

もちろん、小学生以降はまた別の大変さが出てくる。
学習、メンタル、思春期……。

でも、
「このしんどさが、永遠に続くわけじゃない」
そう思える“見通し”が持てることが、
どれだけ心を支えてくれるかを、あらためて感じた。


ママ会をしていた頃の私


私がコロナ禍で子どもを産んで、
復職後にママ会をやっていたのは、

「ママでも活躍できる」って、信じたかったからだと思う。

先輩ママたちの話を聞いて、
キャリアのロードマップのようなものが知りたかったし、
日々を回すためのライフハックも欲しかった。

でも実際は、
ガツガツした話はほとんど出てこなくて、
「毎日必死だよね」って、他愛もない話ばかりだった。

それでも、
月に一度のその時間が、
今にもぷつんと切れそうだった私の心を、
確実につないでくれていた。


焦りの中で走っていた頃


私はPh.D.を取って、社会に出た頃にはもう30歳目前だった。

子どもは欲しかった。
でも、仕事で妥協したくなかった。
家庭に入るなんて、考えたこともなかった。

研究職はママも多いし、大丈夫。
ワーママなんて今は普通。
そんなふうに、楽観的だった。

でも実際は、
「会社では若手でも、年齢はもう若くない」
「結果も出したいし、子どもも諦めたくない」
全部が焦りだった。

育休は、
1人目が5か月。
2人目は、7日(笑)

産前休も、1人目1か月、2人目2週間。
トータルで抜けたのは、たぶん1年くらい。

それでも、
同期から大きく遅れた、そう思った。

男性同期は、もう2階級くらい上にいっている。


研究から企画へ、そして今


一つでも爪痕を残したくて、
研究職から、研究推進・企画系の部署へ。

研究は博打のような側面がある。
芽が出るかは分からないのに、給与は高水準。
ある意味、成果が出なくてもアプローチが評価される。

でも復職後は制限ばかり。
突然抜けることも多いし、周りにサポートしてもらわないと何も進めない。
抜けた時の影響を考えると大きな提案はできない。
じっくり立ち止まって何かを考えることも…

私は、それに耐えられなかった。
もっと、
「貢献している」という実感が欲しかった。

自分で志願した異動ではなかったけれど、
今振り返ると、あれは自然な流れだったと思う。

「自ら行動し続けているのがすごい」と言ってくれる人もいた。
「もっと輝ける場所に行く人だ」と言ってくれる人もいた。

一方で、
「研究は向いてないよね」と言われた気がして、
少し肩を落としたこともあった。

でも、
「誰にでも任せられるポストじゃない」
「キャリアアップだと思う」
そう言ってくれた後輩の言葉にも、救われた。


いま、評価を追わなくなった理由


今の私は、もう評価を狙っていない。

私の仕事への向き合い方は、
与えられた仕事を今できる最高のクオリティで、
スピーディーに対処する、それだけだ。
提案もしない。
Nice to haveのタスクはバッサリ切り捨てる。

だって、
“こなすだけ”で、こんなにも死に物狂いなのだから。

最近、社内のメンターたちと話す中で、
すごく腑に落ちたことがある。

会社の評価って、
「頑張ったからもらえる」ものじゃない。

波が来ているとき、
その波に乗って必死で頑張ることは大事。

でも、
波が来ていないときに、
どれだけ頑張っても、
的外れになったり、周りがついてこなかったりする。

それが現実なんだと、やっと理解できた。

逆に、
引っ張ってもらえるタイミングも、きっとある。
これまで頑張ってきた“貯金”も、たぶん無駄じゃない。

今の私の状況は、上長も、その上の人も理解してくれている。
だから、「今じゃない」と思えるようになって、
仕事のメンタルは、かなり楽になった。


いまの私は「減速」を選んでいる


こうして、
バリキャリ思考だったワーママは、
いま、家庭を優先する選択をしている。

でも、それは“終わり”じゃない。

これは、「今」の私。

ずっとこのままでいようとは、思っていない。
私はまだ、失敗したわけじゃない(と思ってる!)

その時が来たら、
また思いっきり、アクセルを踏みたい。

今はただ、
この減速の時間を、ちゃんと生きていたいだけだ。

いいなと思ったら応援しよう!