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ミスを起こさない制度を作る=制限を設けるだけでいいのか?と思った話

仕事でほかの会社のオフィスに入ることがあるが、なんかいろいろルールが違うもんだよなぁ、というのを痛感する。出入りのセキュリティがめちゃくちゃ厳しいところ、めちゃくちゃゆるいところ、そもそもなんもないところ。ちなみに厳しめなところはやはり大手の企業が多い。まあ小さいところだとそんなところにかけるお金がないというのはあるが。
で、厳しめのところだともちろんオフィス内でもルールが多い。デスクに飲み物を持ち込むのを禁止するとか、USBメモリなどの記憶媒体は許可申請を出さないと使えないとか。まあセキュリティのためなので仕方ない部分があるが、そういう縛りがない人間からすると、ずいぶん窮屈に見える。

中でもよく覚えているのが、「オフィス内でのカッターナイフ使用禁止」というルールだ。段ボール箱に入った機器を持ち込む仕事があり、オフィス内でカッターを使って段ボールを開けていると、「やっぱり便利ですよねぇ、うち、社員はカッターナイフ使用禁止なんですよ」と言われてびっくり。「へ~、そうなんですか」としか返せなかったが、まあ多分カッターナイフ使ってケガした人が過去にいたとかなんだろうな、と理由は簡単に推測できた。

だがしかし、そうなるとカッターナイフが必要な場面ではハサミなど他の手段をとるということになるのだろう。結局面倒なことにならないか?と思ったがもちろんその場では何も言わず。
よく、ヒューマンエラーが起きたときに「指さし確認をする」とか「チェックを複数人でする」とか手順が厳しくなることがある。ただ、そういうのをやっていても結局携わる人次第でなあなあになってまた同じことが起きたりもするので、「そもそもミスが起きない構造にすべき」という声が上がるわけだ。例えば、飲酒運転を防ぐために講習を開いたとしても、意識の軽い人間は結局「ちょっとしか飲んでないから大丈夫」みたいに軽視するので、もう最初からシステムとしてアルコール呼気検査をしないとキーが取り出せないようにする、といった感じだ。

でもまあ、こういうのが重なってくるとどんどん不自由にはなってくる。

社員がカッターで手を切りました→カッター使用禁止
・車で事故を起こしました→社員の車は使用禁止
・脚立で電球替えようとして転びました→脚立使用禁止

などは前述したように既にありそうな話だが、これもエスカレートしたら以下のようになりかねない。

・社員が間違えてホッチキス針を手に→ホッチキス使用禁止
・資料を切ろうとしてハサミで指を切る→ハサミ使用禁止
・オフィスで軽食パーティ準備中に包丁で指を切る→オフィスで調理禁止

もしほんとにこんなことになったら「いやそれおっちょこちょいがいただけだろ」と言いたくなるだろう。逆に言うとオフィスにそういう人がいたらバンバン禁止事項が増えていくことになる。「●●でケガ・事故」→「●●を使えなくする」というのはほんと結構な思考停止だと思う。

ただそれ以上に確実な防止策があるかと言われればもう使う人次第としか言えないのだが、例えばオフィスの電球が切れたけど脚立使用禁止なのでわざわざ外部業者を呼ぶ、みたいなことになるとどんどん金がかかる。ちなみにもしその人が転倒したとしたらどうする?とは思うがそうなっても「まあ社員じゃないからセーフ」となるのだろうか。それもそれでどうなのという気はする。危険なことは全部他人にやらせとけばOK、みたいな。

スクールバスに子供が取り残されて…みたいな事故を防ぐ手段として強制的に調べないといけないようにする、とかは有効だと思うが。よくわからんが例えば園児にタグを持たせておいて車内にタグが残っていないことが確認できないとロックできない、とか。正直あーいうのもおじいちゃんがやってたりするので「ドライバーには降車前によく調べるように言いました」といったところで、面倒なんでやらなかった、みたいなことはあると思うし。「オーイって読んだけど返事なかったから」程度で済ましてる人絶対いる。

まあそれはさておき、人類が火を使い出したときに「これあっついわ!燃えるし!危ない危ない!今後火は禁止!」とかやってたら人類滅んでると思う。事故の再発を防ぐためにも対策は必要だが、そこで考えるのをやめてはいかんよなぁという話でした。


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