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ドイツの選挙制度について

 2025年2月23日、ドイツで総選挙が実施されます。しかし、ドイツの選挙制度については、実はあまり知られていないと思います。以前は、非常に複雑な制度で、それが選挙結果を予想するのを難しくしていました。
 
ですが、2023年に選挙制度が改正され、今回の選挙は、改正後はじめてとなります。この記事では、ドイツの選挙制度について、わかりやすく解説してみたいと思います。

 ドイツのフランク=バルター・シュタインマイヤー大統領は2024年12月27日、連邦議会の解散を正式に発表した。また、総選挙を2025年2月23日に実施する旨を併せて発表した。20年ぶりに議会解散に伴う総選挙が実施される。

ジェトロ(2025/1/7)

 ドイツの連邦議会選挙で選ばれるのは、下院議員のみとなっています。その選挙制度は、小選挙区制と、比例代表制を併用していて、小選挙区で299議席、比例代表で299議席、合計598議席が基本となっていましたが、2023年の改正で、小選挙区で299議席、比例代表で331議席、合計630議席となりました。

 以前はこれ以外に、オーバーハング議席と、レベリング議席というものがありました。オーバーハング議席というのは、ある政党が、小選挙区で獲得した議席が、比例で獲得した議席よりも多かった場合、その差の分だけ、その政党に与えられる議席。そして、他の政党には、オーバーハング議席と同じだけの、レベリング議席が与えられました。

 そのため、ドイツの選挙では、いつも総議席数が変動し、選挙結果を予想するのが非常に難しくなっていました。2021年の選挙では、基本は598議席でしたが、735議席まで増えました。ですが、2023年の選挙制度改革で、定数630と決められましたので、今回の選挙からは、316議席取れば、過半数ということになります。

 以前のオーバーハング議席と、レベリング議席が与えられる選挙制度は、二大政党であるキリスト教民主同盟(CDU)と、ドイツ社会民主党(SPD)にとって、有利に働いていると言われていました。今回の選挙で、選挙制度の改正がどう影響するかも注目となります。

公共放送ZDFが12月20日に発表した世論調査では、最大野党のキリスト教民主同盟(CDU/CSU)が31%で、前回12月6日発表の調査から2ポイント減ながら首位を走る一方、ショルツ首相率いるSPDは前回と変わらず15%。このほか、極右のドイツのための選択肢(AfD)が19%、左派ポピュリストのザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)は5%、連立与党の緑の党は14%、そして連立政権を離脱したFDPは3%となった。

ジェトロ(2025/1/7)

 ちなみに、上院議員の方はどのように選ばれているかと言いますと、直接選挙ではなくて、16ある州の代表によって構成されています。

 以上、ドイツの選挙制度についての解説でした。また、選挙結果やそれが経済に与える影響など解説していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。


ご参考

2025年の総選挙に向けて
 ドイツは2025年に総選挙を迎えますが、国政でもAfDが第1党になるのか、BSWに票が流れて第1党は取れないのか、そしてこの両党がどこまで支持を伸ばすのかが非常に注目されています。極右が台頭したとしか伝えない日本のメディアだけを見ていると、世界の動きから取り残されてしまうかもしれません。

ザーラ・ワーゲンクネヒト氏と新党BSWの台頭

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