金融の知識とどう向き合いどう付き合うか、ディスカッションの内容
先日、とある大学の金融基礎講座の第15回目、最終回の講義を行いました。大学1回生向けの講義で、72名の学生が参加してくれました。1年間の金融基礎の学習の締めくくりとして、私(TeamモハP Jim)が学生に伝えた内容はこちらの記事でまとめています。
この記事ではモハP【note】を利用した講義資料、その内容を報告したいと思います。ディスカッション形式の講義でした。
各班ごとに事前に選出したテーマに基づき、
・知っていたこと
・知らなかったこと
・知らなかったことを知るためには何をする必要があるか
をディスカッションして、その内容を発表してもらいました。
講義前(テーマの選出)
モハP【note】では、金融や国際情勢に詳しくない方でも、一読したら、なんとなく金融用語と世界の経済ニュースが理解できるようになった、そのようなものを完成させたいと思っています。ストーリー性のある解説と単発の用語集とをあわせて、月9ページを目標に公開しています。
大学生向けにカスタマイズしたものを事前に配り、当日のディスカッションのテーマを選出いただきました。(記事の一番下で、メンバーシップ向けに共有します。PDF、59ページです。)
選ばれたテーマはこちらです。
① なぜ日本人は保険が好きなのか
② フランスの少子化対策のまとめ
③ 日本の企業の倒産件数の増加とその影響
④ 移民受け入れのメリットとデメリット
⑤ なぜ投資信託手数料が海外に流出するのか
⑥ 宗教法人と証券会社の取引
⑦ 日本のNISAと英国ISAの関係
⑧ 金とプラチナの価格差のまとめ
⑨ 丸亀製麺の資金調達と転換社債
noteでは圧倒的にペトロダラー協定の記事が人気ですが、学生には選ばれませんでした。後日、知っている人はすでに知っている、知らない人は全く知らないため、ディスカッションになりにくいと聞きました。なるほどと思いました。
講義中① ディスカッションの内容
日本人と保険契約の話では、
・知らなかったことを知るためには何をする必要があるか
保険の契約数を調べ、戦前と戦後で急増している理由を調べる必要がある、つまり歴史を学んだ上でデータを分析することが大切と発表してくれました。他にも、本当に日本人は安全志向であるのか、先進国と比べてどのように社会保障制度が充実していると言えるのか、調べたいと熱い発言もありました。
また、フランスの少子化対策のまとめでは、移民が子供をもうけているだけという議論があり、移民を受け入れるメリットとデメリット、トランプ政権での移民の話まで論じてくれました。どちらにしても、日本以外の文化を知ることが不可欠だと発表してくれました。
丸亀製麺でアルバイトをしている学生の話や近所のお坊さんが外車を複数台所有している話など、とても参考になりました。
講義中② 金融の知識とどう向き合いどう付き合うか
講義中、「日本の出生率が低下していて、少子高齢化に直面しているのは理解している。しかし、フランスの出生率の話は聞いたこともない、新聞を読めばいいのか」という質問がありました。
私は、出生率の低下は日本だけの問題かどうかという視点、そして先進国の出生率のデータを調べる機会があれば、先進国でフランスの出生率が高いという結論には辿り着くことができる、わざわざ新聞を読むまでもないと答えました。その上で、疑問を持ち、調べ、知識を深めることが大切という話をしました。
それぞれの発表で、知らないことや視点を共有できました。私も、教えていると同時に教えられていることを実感しました。
講義後(用語の重要性)
用語集も大好評でした。「すべて覚えないとだめですよね」と不安そうな学生もいましたが、まずは、そんなことは全くないと答えました。オフサイドという用語を知らなくてもワールドカップは楽しいです。
しかし、「オフサイド」という用語を知らない人に、「オフサイド・トラップ」の説明をすることは難しい。つまり、基礎的な単語を知ることで応用的な用語を学ぶことができるわけです。自分が「オフサイド」を知らない間に、友達が「オフサイド・トラップ」を理解するのが悔しければ、これを機会に覚えておきましょうと伝えました。
まとめ
以上が、ディスカッション形式の講義の報告です。今後も、皆様の役に立てる情報を提供したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします(TeamモハP Jim)。
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