2025年の米国株の個人的見解
新年あけましておめでとうございます。本年も真面目に、そして淡々と経済情報をお届けしていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
この記事ではアメリカ株式市場について触れたいと思います。このテーマは特にリクエストが多く、多くの投資家にとっても重要な関心事であるため、私自身の見方も交えて解説していきます。
2024年のアメリカ株式市場の動き
2024年、アメリカの株式市場は非常に大きく上昇しました。しかし、株価の上昇が続く中で、「上がりすぎではないか」「いつ下がるのか」といった疑問も浮上しています。
特に年末年始には、日経平均株価やS&P500の予想が取り沙汰されますが、正確な予測は極めて難しいのが現実です。株価予想の難しさは、個別企業の業績予測ですら困難であることに起因します。それを数百社分集約した市場平均となると、なおさら難易度が上がります。
現在の株価水準
2024年12月でのS&P500の予想PER(株価収益率)は21.8倍となっています。この値は、2025年の予想利益に基づいたものです。過去10年の平均PERが約18倍であることを考えると、現在の株価水準は割高と見てよいでしょう。

PER(ピーイーアール)は「Price Earnings Ratio」の略称で、「株価が企業の利益と比べて割高か、割安か」を判断するための指標です。日本語では株価収益率と訳されます。
私の見解:割高感への懸念
個人的には、このPER21.8倍という水準はかなり高いと感じています。過去10年の平均である18倍と比較しても明らかですし、ここからさらに上昇するには、企業業績が予想以上に好調である必要があります。
ただし、2000年のドットコムバブル時のように25倍を超えた水準に到達した例もあるため、すぐに調整が起こると断言することはできません。
投資家のリスク志向を示すデータ
投資家のリスク許容度を測る指標として、バンクオブアメリカのファンドマネージャー調査があります。2024年12月の調査結果によると、以下のような状況が明らかになっています。
キャッシュ比率が3.9%:過去最低の水準
米国株の保有比率が36%:過去最高の水準

私の見解:リスク志向の限界
これらのデータを見る限り、機関投資家や個人投資家はリスクを取る方向に傾きすぎているように思えます。私自身、これ以上リスクを取る余地は限られていると感じています。こうした状況では、何らかの外部要因があれば、リスク回避の動きが一気に加速する可能性があるのではないでしょうか。
レバレッジETFの急増と市場の過熱感
もう一つ注目すべき動向は、レバレッジETFの残高増加です。2024年にアメリカのレバレッジETF残高は倍増し、現在では1,500億ドル(約22兆円)を超えています。
私の見解:危険な傾向
個人的には、このレバレッジETFの急増は非常に気になる点です。短期的な利益を狙った投資資金がこれだけ市場に流れ込んでいるのは、市場全体の不安定性を高める要因になりかねません。
レバレッジETF自体は短期投資向けの商品であるため、急激な資金流出が起こる可能性もあり、その影響がどの程度になるか、注意深く見守る必要があると考えています。
レバレッジ系ETFの現実
元々長期保有に適していない商品であり、長期で持っている人はほとんどいないと思われますが、この下落率はあまりにもひどいと言えます。特にダブルインバースに関しては、デイトレード以外の目的では投資しない方が良い商品でしょう。
マイクロストラテジー社とビットコインバブルの懸念
さらに注目すべき事例として、マイクロストラテジー社があります。この企業は元々IT企業でしたが、近年ではビットコインへの投資に注力しており、株価は急騰しています。

私の見解:マネーゲームへの懸念
マイクロストラテジー社のビットコイン投資による株価上昇については、個人的には「やりすぎだ」と感じています。特に、レバレッジをかけたETFが絡むことで、投機性が極端に高まっている点が問題です。こうした動きが続けば、市場全体への悪影響が避けられないのではないかと懸念しています。
リスクと今後の展望
2025年において、アメリカ株式市場は過熱感がある一方で、すぐに暴落するかどうかは不透明です。トランプ政権の減税策や経済政策が実行されれば、企業業績の予想を上回る成長が期待され、株価がさらに上昇する可能性もあります。
個人的なスタンス
現時点では、私は米国株に対して積極的なリスクを取るべきタイミングではないと考えています。市場全体が割高な水準にあり、投資家がリスクを取りすぎている状況では、調整局面が訪れるリスクが高いと思います。
ただし、トランプ政権の政策によるポジティブなサプライズがあれば、さらなる上昇も否定はできません。そのため、短期的な利益を狙うよりも、中長期的な視点で慎重に資産配分を見直すべきだと考えています。
まとめ
2024年に大きく上昇したアメリカ株式市場は、割高感とリスク資産への過剰な投資が目立つ状況です。市場がさらに上昇する可能性もありますが、慎重にリスクを管理することが重要です。
新年を迎えた今、この過熱感に注意を払いながら、長期的な投資戦略を見直すタイミングかもしれません。本年も引き続き、経済や市場動向について真摯に情報を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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