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『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬(著)/独ソ戦をベースに「女性だけの狙撃部隊」を作り上げた物語

Kindle 版で495頁の長編小説。

<あらすじ>
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?

2021年11月 早川書房刊

https://kakuyomu.jp/works/16816927862276750730/episodes/16816927862278255052


エピローグ(WWII 終結から数十年後の設定)で「戦争は女の顔をしていない」を、著者スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチが書き始め、インタビュイー(interviewee:女性の元従軍兵士)を探しており、主人公たちがそれに興味をもつシーンが出てくる。
作者がこの物語を執筆するとき、参考図書にしたのではないかと思う。

この小説は本になる前、カクヨムに連載された(現在は非公開)。
カクヨムにインタビューがある。

戦闘シーンで主人公セラフィマたちが銃を操作する説明が毎回詳しい。だからか「歩兵版ガールズ&パンツァー(実弾仕様)」と評する方もおり納得😊
 
歴史として振り返れば「有意義な戦争」なんて無いわけで、異なる国民同士の無意味な殺し合いが繰り返される。主人公は殺された母と村人の復讐心をモチベーションにトレーニングを受け、狙撃部隊に参加する。

Audible 1.2倍速でも結構長い

実在しなかった「女性だけの狙撃部隊」設定なので、少女たちの会話とやり取りが多くを占め、その時はセラフィマの一人称。
 
章ごとに山があり読むこと(聴くこと)を飽きさせない。
娯楽としての読み物の組み立ては巧み。
 
ファンタジーとして読んだので「史実と比較して云々」は感じなかったが、それを検証しながら深読みした5万字超の感想がカクヨムにある。

ネタバレが含まれており、作品読後に読むことをお勧めする。

2025年2月 文庫本になり上位をキープ中
 


MOH

 

 

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