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taronpe
留学していたことを、私はあまり言いたくない
「留学してたんだ」
そう言うと、だいたい返ってくる言葉がある。
「じゃあ英語できるんだね」
その瞬間、少し困る。
なぜなら、私には今でも「英語ができる」という感覚がないからだ。
1年弱海外に住んでいた。
たしかに日常会話はある程度できる。
買い物もできるし、簡単な手続きもできるし、雑談もできる。
でも、英語ニュースはほとんど理解できない。
映画だって字幕なしなら厳しい。
発音もネイティブとは程遠い。
通訳のように話せるわけでもないし、英語で仕事ができるほどでもない。
だから「英語できるんだね」と言われると、なんだか違和感がある。
もしかすると、私が知っている「英語ができる人」と、周りが思う「英語ができる人」は別物なのかもしれない。
留学すると、自分より英語が上手な人がたくさん見える。だからむしろ、自分の足りない部分ばかり目につく。
その結果、「英語できます」とはますます言えなくなる。
だけど、留学経験がない人から見れば、海外で生活できた時点で十分「英語ができる人」なのだろう。
このズレは、英語に限らない。
絵が描ける人も、文章が書ける人も、接客が上手な人も同じかもしれない。
本人は上を見ている。
周りは今の姿を見ている。
だから評価は、いつも少し食い違う。
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