70. 入学式の養殖
子供の減少が危機的状況、国が一コなくなるくらいの。それはイコール無数の学校がなくなるということ。悠々と構えてればよかった我が校も焦り始め、策を練った。
施設一新カリキュラム改善校風変化... いろんな案が出るものの、どれもお金や時間のかかるものばかり。莫大な費用で経営を圧迫しちゃ本末転倒だし、長い期間必要とあらば少子化のスピードに追いつかない。フットワークの軽い改革が求められた。
やはり新入学生のπの奪い合いに勝たねば。子どもの総数が減っても、その中でシェアを拡大すれば生徒数は変わらない。そのためには入り口を増やして入りやすくすればよい、毎日いつでも入学できるようにしよう。
新年度が始まった。毎日だと入学式をやる必要もなく経費が大幅に浮いた。一日当たりの入学者数も、一年で計算すると昨年を上回りそうだ。と思ったのも束の間、徐々に学校を辞める者が出始めた。クラスという概念がなくなって、帰属意識がなくなったのだ。
