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【映画感想文】男はつらいよ 奮闘篇(第7作)

映画「男はつらいよ 奮闘篇」は、集団就職で東北から上京してきた少女・花子と寅さんの奮闘を描いた作品です。※この記事では一部広告を利用しています。


デリケートな題材と寅さんの奮闘

花子は軽度の知的障害を抱えている設定で、就職先になじめず逃げ出してきたところを寅さんが助けます。

現代においてデリケートな題材であり、作中には現代の視点からすると不適切な表現も散見されます。
ただし、そういった作品の中から時代を超えた価値を探すことも、意味があるのではないかと私は思います。

寅さんは、行き場のない花子を親身になって世話します。
その姿はまさにタイトルの「奮闘」そのものであり、過保護とも思えるほどに花子に寄り添います。

そこには、寅さんならではの「困っている人間を放っておけない」という純粋な思いが溢れています。
寅さんの人間味あふれる魅力が存分に発揮されていると感じました。

寅さんの「親心」と複雑な感情

花子を懸命に支える寅さんの姿は、まるで親が子を思うような愛情に満ちています。
しかし、その一方で、寅さんの心には花子から必要とされたいという気持ちも芽生えていきます。
これは、子離れできない親の心情にも似て、人間味のある姿だと思いました。

田中邦衛演じる教師の存在と寅さんの葛藤

物語の転換点となるのは、花子の身元を引き受けに、彼女の小学校の教師がやってくる場面です。
この教師を演じるのは、名優・田中邦衛。
飾らないまっすぐな人柄がにじみ出る彼の演技は、私たちに強い印象を与えます。

教師と渡世人。寅さんとの対比が際立ちます。
花子にとって何が最善なのかを頭では理解している寅さんの心情は、エゴではありながらもつらいものを感じます。
この寅さんの葛藤が、本作を人間ドラマとして深くしています。

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