ドーナツが口から出てくるみたいにまあるい声で「まー」って言ってみよう!
卒業式が近づいています。卒業式で6年生や保護者の皆さんに「感動を届ける」には、やはり「合唱が要」。
歌が仕上がっていないと「もう少しで泣けそう」だけど「泣けない」卒業式になってしまうのです。
全校での合唱練習も少しずつ始まりました。すると、普段、自分が音楽の授業を受け持っていない低学年の元気君がしっとりした卒業の歌で、叫び声のような元気すぎる声で歌っているではありませんか。一人だけ目立ってしまうのです。
「こ、これはどうしたものか?」
その子は、「こうしようね」と言われただけでも癇癪を起こしてしまうナイーブな男の子。個人的なアドバイスはできるだけ避けた方がいいのです。(指摘されたと感じてしまうので)
次の練習までに「どうやって全体に伝えようか」頭の片隅でくすぶっていました。まずは、気持ちが大切なのですが、「6年生に感謝を伝えよう」と言うだけでは上滑りな言葉となってしまいがちです。
そこで6年生の卒業文集から下級生と交流した思い出を書いている子の作文をお借りして、合唱の全体練習の前に朗読することにしました。大人の言葉よりも、子供の言葉の方が伝わるんです。
6年生が、自分たちのことを「大切に思ってくれている」と知った下級生の子供たちは、そこから合唱への取り組みが変わっていきます。
さて、次は発声練習。
発声練習でやったことが、歌になると生かされないことがあるんです。
そこで、歌詞を「歌うときに意識して欲しい言葉」にアクセントを置いて、朗読します。色々な読み方をまねしてもらったりして、歌詞に気持ちが込められるように練習をします。
そして、いよいよ歌う時になって、必死すぎる私から独りでに出た言葉が
「ドーナツが口から出てくるみたいにまあるい声で『まー』って言ってみよう!」だったのです。「周りの人の声を聞いて合わせてね」補足します。
手で作ったドーナツを口の前に置いて、その手のドーナツを口から斜め上の方に向けて動かしながら「まー」というというもの。
すると「元気君」の一人目立ちしていた声が、みんなの声に紛れたのです。
ほっとしながら「大切なもの」を歌ってみました。「元気君」はなんと、「頭声発声」までできているではありませんか。ここまできたら、安心です。あとは、自分のやったことが「プラスの行動だった」と価値づけるために「さり気なく後でこっそり褒める」のです。
というような仕事を日々しています。
今の課題は、練習後に歌った時と同じくらいに、「いきなり本番で歌えるようにすること」です。
残りのわずかな練習を生かしていきたいです。
お笑い芸人の方で「音楽の先生が言う、わけの分らない言葉」みたいな一発ギャグを見たんですけど、だいたい皆さんそういうこと言ってると思いますよ ♪大人には「?」ですが子供には意外と通じるものなのです。
ちなみに卒業式で指揮をします。(伴奏は自作のCDに任せます)
ひいろさんの素敵な画像を使わせて頂きありがとうございます♪
