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ドイツ国防軍情報部とカナリス提督(著:広田厚司)【読書紹介よ。最近の天候を知っているかい?「槍です」重要な情報だ。必ず長官に伝えてくれ。味方にも知られるなよ】

WW1 ~ WW2 期のドイツ情報部の話。

先に書いておくと、
光人NF文庫は誤字脱字が多すぎ問題。
歴史オタクだから、勝手に補填できるけど、
知らない人は間違った知識を覚えるんじゃないかな?

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さて、まずはプロイセンによるドイツ統一の背後にいた、
ドイツ情報部の祖の話から始まる。
名前が思い出せない(汗)

次に第一次大戦期のドイツ・スパイマスター、
ヴァルター・ニコライ大佐とドイツ情報部の活躍について描く。
高名なマタハリの話も少しかすめる。

ここで若きカナリスも登場。

カナリスはドイツ海軍の将校であり、
普通にUボート勤務してたところ、
才能を認められ情報部に転属となった。
その後は情報畑を進み、
第二次大戦期にはドイツ軍情報部アプヴェーアのトップとなっている。

当然ながら大戦期のドイツスパイの総元締めを彼がやることになる。
当時は、ナチス親衛隊系の情報部も存在し、これは同じ国同士でのライバル関係となる。

お互いに敵を前にして、相手を出し抜き、あるいは足を引っ張りあうということさえ繰り返した。

↑ カナリス最大のライバル。表面的にはにこやかに。裏では暗闘。

ただカナリスは反ナチ傾向があり、うまく隠し通していたが、
ヒトラー暗殺未遂事件に連座して処刑される。
これは何も冤罪ではなく、本気で反体制計画を目論んでいたのだ。

反骨の将カナリスは、連合国とヒトラー政権の2つに対して、実に二正面作戦を挑んでいたのである。

味方に対しても戦うというのは、これぞスパイの中のスパイ。
まさに事実は小説よりなんちゃらである。
結果としてアプヴェーアも解体された。

情報部という職業の本質が良く出ている。
カナリスは、スパイマスターたちの伝説であり、規範なのだとすら思う。

闇に生き、闇に死す。
祖国のために戦い、祖国に対してすら戦う。

きっとアンドロポフや、ダヤンや、プー某とかも、
一度でもスパイマスターの職業についたものならば、
例外なくカナリスには一目置いているのだろう。
こいつは無視するには灰汁が強すぎる。

・・・というのが全体としてのあらすじ、史実である。

ドイツ敗戦により、ドイツ情報部の行動記録はすべて白日の下に暴かれた。
これは一国の情報部の活動がすべて明らかになるという稀有の出来事であり、歴史学的に見て非常に価値のある資料なのだという。

まあ、本作ではさくっと掠めるようにしか書いてないけど。
教養にはなる???
ジャックヒギンズ辺りの小説にカナリスがしばしば登場するので、
だいたい知ってはいたんだけど。本として読んだの初めて。

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