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【第2話】妊娠への執着を手放す「東洋医学」が教えてくれたこと

こんにちは。10月にオープンを控える、妊活期からはじまる女性のライフステージブランド『moksui(モクスイ)』創設者荒尾です。


張り詰めた心を優しくほどいた出会い

先の見えない不妊治療とサプリメント難民としての迷いの中で、心身ともにすり減っていた私。そんな日々の転機となったのは、漢方薬剤師「堀ママ」のSNS投稿との出会いでした。

そこに書かれていたのは、妊活のテクニックや「あれをしなさい、これをしなさい」という義務感に満ちた言葉ではありませんでした。

東洋医学観点の女性の体にとって大切なこと、季節に応じた過ごし方、心のケアの保ち方が、とてもユーモアたっぷりに、明るい表現でつづられていたのです。
スマホを見ながら、思わずクスッと笑ってしまいました。妊活のことで調べている時に笑ったのはこの出会いが初めてでした。


東洋医学が教えてくれた原理原則と妊活との向き合い方

このことをきっかけに東洋医学の考え方を自分でも学びたいと思いよくよく知っていくと本当に面白くて。

元々冷えやすい体質だったのもあり、自分の体質理解と対策としての食材選びや過ごし方を見つめ直していくと自然と調子よく過ごせる時も増えていき、
なにより不妊治療での数値や結果、現実を突きつけられることに疲れていた私にとって、東洋医学の懐の深い考え方は、私の心の大きな支えになったのです。

学ぶ中で、私の胸に深く突き刺さったことがあります。それが「先天の精」と「後天の精」という考え方でした。

人間には、生まれ持った生命力や生殖能力のようなものがあり、これを「先天の精(せんてんのせい)」と呼びます。年齢を重ねるごとにこれはどうしても減っていってしまう。当時の私は「もう若くないから」と、この部分ばかりを気にして焦っていました。

けれど、東洋医学はこう教えてくれたのです。 
人間にはもう一つ、「後天の精(こうてんのせい)」というものがある、と。
後天の精とは、生まれた後に、日々の食生活や暮らし方、そして「心の持ち方」によって、いくらでも新しく作り出せるエネルギーのこと。つまり、日々の過ごし方次第で、自分の体はいかようにも調整し、整えていくことができる。

「ということは、私もこの観点で自分を丁寧に整えていけば、もしかするとうまくいくかもしれない」

東洋の何千年も昔から続く自然の原理原則を元に積み重ねられた考え方は、人間も本来自然の生き物であり、今の自分の状態を理解していい流れを意識すること、いい流れを待つことも大切なんだな。と気づくきっかけとなり、視界がパッと開けたような気がしました。


「妊娠」から「今の自分を心地よくすること」へ

この教えは、私の中で大きなマインドシフトを起こしました。 それまでの私の目標は、ただひたすらに「妊娠すること」でした。でも、そうではなく、「自分の体を深く理解し、今の自分を心地よく整えること」へと矢印の向きが変わったのです。

本格的な不妊治療の真っ最中でしたが、その考え方から日々の生活を意識して実践してみると、不思議なほどストレスや不安がスッと軽くなっていき、
「あぁ、私、妊活することそのものに、ものすごく執着していたんだな」と気づくことができたのです。


執着を手放した先にあったもの

不妊治療を行っていると、どうしても行動の制限があります。
決められた時間通りに行う冷蔵必須の自己注射や大量に処方されるお薬、通院のタイミングも自分のスケジュール都合ではなく、卵胞や受精卵の育ち具合など、体や卵の都合にあわせなければなりません。

そうなってくるので、旅行や飲み会、会食、遊び、出張、実際に色んな場面に制限が出ていて、窮屈な気持ちをずっと抱えていました。

心に余裕が生まれた私は、「次の移植で治療を一旦やめよう、いつでもまたやろうと思えばできるし!」と本来の私の持ち味であるフットワークの軽さで「さ!次いこうかー!」と決断できました。

今の自分が心地よく過ごせているからこそ、これまで妊活頑張ってきたし、一旦自分をねぎらってもいいよね、もっといろんな所に出かけてみたい、いろんなものに触れてみたい!と素直に思えたのです。

そんなふうに執着を手放した矢先のこと。
最後のつもりで臨んだ移植で、なんと妊娠(着床)に至ったのです。

今まで眠れないくらい真剣に悩んで、いろんなことに取り組んでみて。
でもうまくいかなくて
妊活してきた中で一番心が軽い状態になっていたタイミングでの結果に本当に驚きました。

東洋医学の捉え方、栄養バランス、サプリメントでの補給、整体や鍼灸にも通っていましたが、そのすべてが掛け合わされ、満たされた栄養がリラックスした体中に心地よく巡ったタイミングで、新しい命が来てくれたのだと実感しています。

一番大きかったのはやはり「気の持ち方、心の状態」で、「病は気から」という言葉もあるように心の持ち方が本当に大事だと痛感した出来事でした。

【次回】
無事に出産し、大好きな仕事にも復帰。すべてが満たされたはずの日常の中で、ふとよみがえる「あの待合室」の光景。私の心に燻り続けていた未回収の想いと、ブランド創設に至るまでについてお話しします。

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