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文化財保存修復学会に参加してきました

富山市で行われた第47回文化財保存修復学会に参加してきました。
独立してからはすっかり縁遠くなってしまって、よく調べてみると、19年ぶりでした。ご無沙汰しているお世話になったかたや、先生、先輩、後輩にも久しぶりに会えました。

sns上でお世話になっているけど、初めましてのご挨拶をするかたも多かったのは最近ならでは。

毎年送られてくるセカンドサーキュラーでみなさん頑張っていらっしゃるなと思いつつ。日々の修復作業に追われ、他の分野の方への参加が多かったりでした。学会にかけるようなお題もなかったですし。

今回は、能登半島地震の国の文化財レスキュー事業の一環として、未指定の仏像彫刻の応急修復をさせていただいたことが、これまで個人的にあちこちで行ってきた私としては、非常に稀有な出来事だったので、関係者に知らせておきたいということと、応急修復に際して可逆性のないエポキシ樹脂系接着剤に微細木粉を混ぜたものを使用していることの是非を聞いてみたいということで、初めてポスター発表をしてみました。レジュメをのっけておきます。

色々情報交換出来て実りあるものとなりました。

次の修理に備えて、「膠」で接合した方が可逆性があって良いのではとのお話をよく聞くのですが、①次の修復がいつになるか分からない。②構造的に強度が必要な場面も多い。③隙間があり、充填接着が必要な場面も多い。④硬化時間が読めて作業効率が良い。⑤膠接合を緩めるのには、水分を用いるが、水分に弱い彩色や膠下地(泥地)の像もある。⑤膠接着もしっかりとついていると、エポキシと外す労力は同じくらい。⑥解体修理は出来るだけ少ない回数が良い(解体修理は破壊行為を伴うので)
ということからエポキシを使用しています。(膠接着はけっこう難しいので、私には出来ないというのもありますが。。)次回の修復は、「次の次の世代くらい」と考えて、それまでは、しっかりと構造を保って自立していただき、復興を見守っていただきたいものです。

学会中に数人にお話し聞きましたが、エポキシ使っても良いのではというかたが多かったので安堵しました。可逆性が重んじられる保存科学の世界なので、批判されないかと少し心配していたので。

災害時だからこそ、それまでの文化財保存活動の足りなかったところが見えるし。災害時だからこそ見いだせる部分もある。この非常時を乗り切って、能登の歴史文化をもっといろいろなかたに巡っていただける日がくるといいです。

次回開催は山形だそうで、多分、母校での開催になると思います。何か、発表にかけてみたいお題はあるかどうか。





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