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賢い子じゃなくていい。我が家が子育てで一番大切にしたかったこと

こんにちは、むぎどんパパです。
私たちは、世間一般で言われるような「教育熱心なエリート家庭」では決してありません。
高学歴でもなければ、教育の専門家でもない。妻はFラン大卒、私はといえばFラン大学を中退しています。

どこにでもいる、ごく普通の共働き夫婦です。

そんな我が家ですが、4歳の長男は今、8歳用のレゴを一人でサクサクと組み立て、自転車には練習開始からわずか5分で乗れるようになりました。

「やっぱり、元々その子に才能があったんじゃないの?」

「親が賢いから、教え方が上手いんじゃない?」

そんなふうに言われることもあります。
でも、断言させてください。
8歳用のレゴを組めること。自転車に5分で乗れること。

それは確かに、親として最高に嬉しい出来事でした。

あの瞬間、私たちは何度もガッツポーズをしました。
でも、私たちが本当に欲しかったのは、「レゴができる子」という結果ではありませんでした。

◻︎ 余裕がなくて、ぶつかり合った喧嘩の夜
今から4年前、長男が生まれたばかりの頃の我が家は、お世辞にも「穏やかな家庭」とは言えませんでした。
初めての育児。
夜泣きは終わらず、仕事と家事に追われ、夫婦ともに心も体も極限まで余裕を失っていました。
洗濯とご飯は妻、掃除やお皿洗いは私、と家事分担を決めてはいたものの、お互いに「なんで自分ばかりこんなに大変なんだ」という被害妄想が膨らんでいました。
当然、一番大変でボロボロになっていたのは妻です。

それなのに、当時の私には、妻のその辛さを丸ごと包み込んで助けてあげられるほどの、心の貯金が残っていませんでした。
些死なことでイライラし、毎日のように夫婦喧嘩を繰り返す日々。

「こんなはずじゃなかったのに」

19話で書いた「食事中のテレビ問題」で自分たちを親失格だと責めていた時期もそうですが、私たちはいつも、お互いにガミガミとトゲのある言葉をぶつけ合っては、深夜に激しい自己嫌悪に陥っていました。

このままでは、家族みんなが不幸になってしまう。

ボロボロに傷つきながら、ある夜、私たちはリビングで膝を突き合わせて、とことん話し合いました。
私たちの原点って、一体どこなんだろう。

これから子育てをしていく上で、一番大切にすべき「本質」は何なんだろう、と。

そこで二人で泣き笑いしながら必死に導き出したのが、迷ったときはいつでも「それは本当に、子どものためなのか?」という、我が家の羅針盤でした。
育児をしていると、どうしても周りの優秀なお子さんと比べて焦ったり、「他人から見て、いいパパ・いいママだと思われたい」という無駄なプライド(他人軸)に惑わされそうになります。

でも、私たちはそのノイズをすべて引き算することに決めたのです。

◻︎ 私たちが見たかった、たった一つの景色
私たちは高学歴ではありません。
妻はFラン大卒。
私は大学中退です。
だから、「東大に入れたい」とか、「神童に育てたい」とか。そんな立派な夢は、最初からありませんでした。 

私はお酒が大好きです。
だから、親として最後に見てみたい景色も、案外、そんな何でもない時間なのかもしれません。
20年後。

お互いにおじさんになって。

仕事帰りに、
「今日空いてる?」
「じゃあ駅前で」
なんてLINEが来て。

二人で焼き鳥屋に入って、
「最近どうよ」
「まあボチボチ」
なんて他愛もない話をして。

気づけば閉店の時間になっていて、
「じゃ、また」
なんて言いながら別れる。

家に帰って風呂に入る頃に、
「ああ、今日も楽しかったな」
って思える。

もし、そんな日が一度でも来るなら。きっと私は、そのために子育てをしてきたんだと思います。
だから、4歳で8歳用のレゴを組めたことも、自転車に5分で乗れたことも。
親として、本当に嬉しかった。

でも。

私たちがずっと見たかったのは、きっと、その先でした。

20年後。
「あの店、また行こうよ」

って笑いながら言い合えるような。 

そんな人生を、息子が送ってくれること。

人生って、案外悪くない。

生きるって、結構面白い。

息子がこれからの長い人生で、そんなふうに自分の毎日を味わいながら、自分の力で人生を面白がれる人になってくれること。
私たちが一番願っていたのは、ただ、それだけでした。
子どもを変えることを諦めて、環境を変えることを諦めなかった。

私たちがやってきたことは、本当に、それだけでした。
親が完璧である必要はありません。
高学歴じゃなくても、賢くなくても、子どものための環境は、大人の知恵とテクノロジーでいくらでもデザインできます。

子どもを変えるのではなくて、環境を変える。

気がつけば、それは子どものためだけの言葉ではありませんでした。

親である私たち自身が、他人と比べることをやめ、完璧を求めることをやめ、少しずつ、自分たちらしく生きるための環境を作っていく。

そんな、家族の物語だったのかもしれません。

――そして。
最近2歳になった娘は。どうやら、お兄ちゃんとは全然違うタイプらしいのです。
同じ親。
同じ家。
同じ環境。
それなのに、兄妹って、こんなにも違うものなのか。
どうやら「環境を変える」という終わりのない実験は、まだまだ続いていくようです。
私たち夫婦は再び、リビングで白目を剥きながら頭を抱えることになるのですが……

それはまた、別のお話。
(次回、娘編へつづく)
もし少しでも「我が家も他人軸を引き算してみようかな」「環境づくりを信じてみようかな」と共感していただけたら、いいね(スキ)やフォローで応援していただけると、これからの発信の大きな支えになります!

子どもを変えるのではなくて、環境を変える。
我が家はそんな考え方で環境づくりをしています。


今回もお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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