ティッシュ箱でティッシュボックスをつくったはなし。
会社では袋ティッシュを使っています。クリネックスの空き箱の横を開いて袋ティッシュを突っ込み、朝は箱の穴にマウスやBluetoothイヤホンを突っ込んでロッカーから持ち出しています。

ずいぶん長いこと使っていたため、クリネックスの空き箱がくたびれてきました。新しい箱ティッシュを売店で買えばいいのでは、と思われるかもしれません。ですが、年1で組合が売るチャリティーの袋ティッシュが大量に届いたばかりなのです。今年は10袋買いました。
そういうわけなので、会社に置く用のティッシュボックスを作ることにしました。
ベースの作成
材料の検討
私は以前、厚紙でA4サイズの紙を作ったことがあります。つまり、箱の組み立てノウハウはあるわけです。
ただ、丈夫な箱を作れる厚紙はそこそこお高い。そして、厚紙を綺麗に切断するのは、あんがい技術が要るのです。ましてやティッシュボックス上部の穴を切り抜くのは、かなり骨が折れそうだな、と思いました。
では、どうするか。ティッシュの空き箱を展開して貼り合わせれば、切り出しと組み立ての労力は減るのでは? 穴だって最初から空いてるのだし。
ティッシュ箱の貼り合わせ

そんなわけで、クリネックスの空き箱が集まったところで作業開始です。会社から持ち帰ったティッシュ箱の上に、自宅で集めたティッシュ箱2個を貼り重ねるのです。接着剤は、以前購入した製本用ボンドを使います。

ティッシュ箱を開きにして、面積が小さいほうの側面を切り落とします。これらは開く際に上下2つに分かれてしまうので、別のティッシュ箱からパーツを切り出して、あとから本体と貼り合わせる予定です。

塗らした刷毛でボンドをティッシュ箱に塗って貼り合わせるのですが、表面がツルツルしているため、刷毛の水分でゆるんだボンドがはじかれてしまう……!

3枚貼り合わせたあと、乾燥するまで重しを乗せておいたのですが、端の接着が剥がれたり隙間ができたり――最大の誤算は側面に段差ができてしまったこと。箱の折れ目は裏側が盛り上がっているため、各層がぴったりくっ付かなかったと思われます。
水貼りテープの貼りつけと本体組み立て

段差の一番下が会社から持ち帰ったティッシュ箱、つまり本来のクリネックスのサイズであるため、下手に切り落としてしまうとえらいことになります。よって段差は埋める必要があります。しかし、ただでさえ接着しにくいツルツル面に細く切った厚紙を貼るのは難しそう。

そこで思いついたのが、A4箱を作る際に購入した水貼りテープ。試しに切り離し後の側面に水貼りテープを貼ってみたところ、製本用ボンドよりも早くしっかりと貼り付きました。


段差に水貼りテープを重ね貼りして余分を切り落としたあと、新たな水貼りテープで本体を組み立てました。また、ツルツル面に布を貼る面倒を考えた結果、ツルツル面をすべて水貼りテープで覆うことにしました。

側面パーツの切り出しと貼り合わせ
小さい側面は、片側は袋ティッシュの出し入れ口にし、もう片側は塞ぎます。ということは、合計6枚のパーツを切り出す必要がありますね。
別のティッシュ箱を開いて側面パーツを切りだそうとしたところ、問題が発生。ティッシュ箱1つにつき、側面パーツは2枚しか切り出せなかったのです。クリネックスの底面から2枚取れますが、長い側面は「高さ」が足りない。本体をティッシュ箱3枚重ねとしたことで、本来のクリネックスより二回りサイズが大きくなってしまったためです。
そこで思いついたのが、最初に切り落とした小さい側面2枚を、側面パーツ2枚で挟むこと。この側面は中央で重なり合っているため、ぴったり並べればサイズは十分に足ります。

側面パーツは先の反省を活かし、ツルツル面に水貼りテープを貼ってから製本用ボンドを塗って貼り合わせました。
側面は本体に嵌め込むのでは無く載せた状態で接着するため、本体と厚みが揃わなくても問題ありません。

水貼りテープで側面パーツ1つと本体を繋げたら、ティッシュボックスのベース完成です。
ベースに布を貼る
外張り

完成したベースに、カルトナージュの技法をお手本にして布を貼ります。使うのは、町田のオカダヤの特売コーナーにあった綿プリント。初心者は柄が細かい布のほうがいい、とのことなので、その条件で探したものです。


母に手伝ってもらって必要な幅と長さに布を切りました。ベースに水溶きボンドを塗って、布が箱の上下と側面を一周するように貼っていきます。貼り終わりは布の端を折ってから貼ることで、切り離し部分が見えないように。

両側面にはみ出した布は、切れ目を入れてから織り込んで貼りつけます。出し入れ口側と塞いだ側では切れ目の入れ方が違うのですが、塞いだ側の切れ目が上手くいかない……(塞いだ側と同じ処理はこのあと何度も実施するのですが、けっきょく一度も綺麗に折れませんでした。無念)。
布どうしが重なる部分は、薄めたボンドだとくっつきが悪いため、木工用ボンドで補強。


側面より若干小さいサイズにケント紙を切り出し、布を貼ります。このパーツを塞いだ側の側面に貼りつけ、折り込みを隠します。

最後に、上部の穴に被る部分の布に切り込みを入れて、内側に織り込んで貼りつけます。
蓋の作成

なんとか外張りが終わったぞ、と思ったら、蓋と本体を繋ぐ部分まで内側に貼りつけてしまっており、慌てて剥がしました。剥がした布の裏と本体内側の両方に被るサイズに布を切り、貼りつけて補強。

蓋用の側面パーツに布を貼ります。

側面パーツに補強部分を貼りつけることで、本体に蓋を取り付けます。

蓋の開閉がしやすいよう、お菓子の包装に使われていたリボンを切って二つ折りにしたものを、蓋に貼り付けます。
内張り
ティッシュボックスの内張には、紺無地の綿シーチングを採用しました。

切り出したケント紙を、薄めたボンドで布に貼ります。

これを切り出して、余った布を裏側に織り込みます。このとき全てを織り込んではいけません。

完成した内張りパーツを本体に貼り付けます。このとき、織り込んでいない布は直接本体に貼り付けます。こうすることで、内張りパーツどうしに隙間ができたとしても、本体に貼られた布で隠すことができます。

ボンドを薄めすぎて布に染みこんでしまい、見た目がちょっとどころではなく悲惨なことに。まぁ売り物じゃないからいいか……(諦観)。
一番大変だったのは、最初に塞ぐ側側面の内張りパーツを貼るときでしたね……。ティッシュ箱の穴から定規を入れたりしてなんとかケント紙や折っていない布を本体に押しつけました。
そもそも塞ぐ側側面が作業中は「箱の底」になってしまう、という構造じたい、カルトナージュ向きではないと思われます。
完成

どうにかこうにか完成しました。全体のかたちは歪んでしまったものの、頑丈なものができましたし、穴から内部をのぞき込んでも内張りどうしの隙間は見えません。ボンド染みは判る。
反省点

ぶっちゃけると出発点からして間違ってましたね! カルトナージュ用の厚紙で作ったほうが手っ取り早かった。ティッシュ箱を張り合わせるにしても、いったん全面を切り離してパーツごとに処理したほうが、歪みなく綺麗に作れたと思います。
あとはボンドの濃度。外張りは問題ありませんでしたが、内張りはけっこう悲惨な状態になってしまいました。そこ、やり直せよとか言わない。
穴あき・深底の箱という、布貼り初心者には高すぎるハードルから逃げなかったことだけは、自分を褒めてやってもいいと思ってます。

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