「日本人モネ大好きだな」と思ったはなし。
列、列、列、列、大行列。

国立西洋美術館の前であぜんとしました。日本人モネ大好きすぎだろ。
日時指定前売り券買ってる時点で私も同類なんですが、グッズ売り場の待機列まで外に流れてるのは驚きです。今日は温暖な日でよかった。むしろ日焼けしそう。
人が列に流れすぎててコインロッカー周辺にヒトがいなかったのはラッキーでしたね。すぐに空きが見つかったし。
予約時間まで一時間はあったんでダメ元で先にグッズ列に並んでみました。30分で入れたので図録など買ってコートと一緒にコインロッカーに追加で突っ込み、無理矢理扉を閉めてワンピース姿で再び建物を出て入場待機列に並びました。
――というわけで今回は会期終了も近づき2月は全て日時指定制になるほど評判の「モネ 睡蓮のとき」展のレポートです。
「ジヴェルニー以降」のモネ

今回のモネ展は「睡蓮のとき」というサブタイトルどおり、ジヴェルニーの家を正式に購入してからの作品のみで構成されています。
つまり、大半は私達が抱くモネのパブリックイメージ――自然豊かな庭の池に浮かぶ睡蓮が輪郭も曖昧に描かれている――どおりです。
序盤こそセーヌ河やロンドンの風景画が登場しますが、あとは睡蓮と水面と時々アイリス・アガパンサス。オランジュリー美術館の大装飾画に関連する作品が多いのも特徴でしょうか。
展示品は習作だらけ!?
モネの最終目的が大装飾画であるならば、構想を練るために描かれた絵画は位置付けとしては習作だと言えるのではないでしょうか。
言葉遊びはさておきキャンバスの塗り残し部分が目立つ絵画が多い。中には構図と色合いは同じなのに描き込みがあからさまに違う2点が並んでいるものも。
解説にて大装飾画の習作だと明言されてる絵もあります。うち2作はピンク、青、紫が混じり合う睡蓮が幻想的で、もう単品で完成品として成立してるのでは、と思ってしまいました。
睡蓮に囲まれる(はずが……)
2メートルを超える大画面の〈睡蓮〉に囲まれて、モネの世界にひたる、本物の没入体験
第3章「大装飾画への道」は楕円形の展示室に大型の睡蓮の絵が複数展示されています。
本来なら公式サイトにあるとおり、展示室の中心に立って睡蓮に囲まれるのを楽しむのでしょうが――
客でごった返した撮影可能エリアの真ん中に立ったって作品見れるわけないだろ!!

花は存在しないがこの絵がいちばん好き

たいへん華やか

展覧会のメインビジュアル
いやあどの睡蓮もさすがの美しさでした。眼福眼福。
最晩年のモネが見た世界
先述したモネのパブリックイメージから大きく乖離するのが第4章「交響する色彩」。
白内障に罹ったモネは1923年に手術を受けますが、「色の見え方」に問題は残りました。
そのためかこの章に展示された最晩年の連作は多くが赤に支配され、もののかたちを殆ど喪っています。
積みわらや睡蓮からは想像できない荒々しさ。ままならない色覚で絵画の色合いやタッチを追求し続けたのであろうモネの熱意がそのまま叩きつけられたかのようで、思わず息を呑みました。
買ったもの

展示を観るまえに特設ショップに入ったのでメインビジュアルの割合が多め。見たあとだったらノートはセーヌ河のほうにしたかなぁ。
終わりに
いやあ日本人モネ大好きだな?
第3章のみならずどこもヒトでごった返してました。ただし、作品はおおむねサイズが大きく展示総数が少なかったので思ったより鑑賞時間はかからなかったです。
音声ガイドが会場内レンタルだけでアプリ配信無かったのは残念。テーマソングをフルで収録してるからだな……テーマソング抜きバージョンでいいからアプリ版欲しかった。
とにかく睡蓮だらけなので「モネの絵を観た」感がめちゃくちゃ満たされます。
個人的には第4章にあった赤い「睡蓮の池」「ばらの小道」「日本の橋」の荒々しさがいちばん印象的でした。
今まで知らなかったモネの最晩年の作風に触れられた貴重な体験でした。
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