ハッピーバースデー私。
「あんた本当に自分の誕生日が好きねぇ」
今年用のセルフ祝いロゴをペリカンのゴールデンラピスで嬉々として塗っている私に母が言います。

「ふつうはその年齢だと誕生日が来るのを嫌がるはずなんだけどねぇ」
仕方ないじゃないですか、3月末生まれにとって誕生日はバラ色で灰色だったんですから。
バラ色の理由は説明するまでもないでしょう。じゃあ灰色ってどういうこと?
私の子供時代、友達を家に招いて「お誕生日会」を開くのは割と一般的だったように思います。お世辞にも友達が多くなかった私も学校内で声を掛けてもらったことが何度かあります。
ここで今日の日付を思い出してください。
三学期の修了式、だいたい3/24までに終わってるんです。3/25は春休みに突入してるんです。長期休みに家に呼べるのは余程の大親友ぐらいなんです。
結論、3/25にお誕生日会を開けるほど同級生を集められない。
もちろん家族はちゃんとお祝いしてくれますが、大勢に囲まれて「本日の主役」として持ち上げられたかった。人数あわせで招かれる客じゃなくて自分が招く側になりたかった。「友達からの誕生日プレゼント」を両腕いっぱいに抱えてみたかった。
これで妹がお誕生日会を開いていれば雰囲気をジェネリック摂取できたのですが、悲しいかな妹の誕生日も夏休みのまっただ中でした。
私はお誕生日会に対する憧れを燻らせたまま社会人になりました。すると何に遭遇すると思います? そう、居酒屋の誕生日サービスです。
居酒屋の店内にいる全員が一人のためにバースデーソングを歌うアレですよ。私が憧れないわけはないですよね?
同期入社のMさんやOくんらを誘って1度だけ3/25に飲み会を強行しました。皆が歌うバースデーソングに包まれて念願の「本日の主役」になれたはずでした。
しかし無理を言って開催に漕ぎつけた自覚があったので、結局「お誕生日会に対する憧れ」は昇華されないまま現在に至ります。
流石に今ではお誕生日会じたいを開きたいとは思いません。大学時代の親友が毎年アップルパイとマロングラッセを送ってくれるので「友達からの誕生日プレゼント」も貰えています。妹からもずっと買えていなかった作家のガラスペンを貰いました。

じゃあ灰色のまま燻った憧れはどこに向かったのかって?
――そうです、この記事です。
ブログ時代から変わらずタイトルに「ハッピーバースデー私」の一文を入れて、短くてもいいからつぶやきではなく記事として投稿する。Xにもポストする。
今年も私は全世界に向けて「私が本日の主役なんだ!」と思いっきり叫ぶのです。

今回の記事はいかがでしたか? 内容としてはだいたい2021年の記事のリライトなのですが、当時より文章力は成長してるんじゃないでしょうか!?
自画自賛が過ぎる? 許してください今日だけは!

関連記事
私のサイトマップ
創作大賞2024受賞作
いいなと思ったら応援しよう!
「材料・道具代をカンパしてあげよう」「もっと記事書いて!」「面白かったからコーヒー1杯おごったげよう」と思われましたらサポートいただけますと幸いです(*´ω`*)