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【怪異】和漢百物語(3)小野川喜三郎

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『和漢百物語 小野川喜三郎

和漢百物語わくわんひやくものがたり
小野をのがはは、近世きんせい力士りきし也。谷風たにかぜ相對そうつゐして、日下ひのした開山かいさん横綱よこつな免許めんきよせらる。かつて、そのめしへ給へる。大守たいしゆ殿中でんちうに、毎夜よな/\妖怪えうくわいありときゝて、一夜あるよ君前くんぜんちか宿直とのゐするに、深更しんかうおよび忽然こつぜんとして一個ひとりおほ入道にうだうあらはれ、小野をのがはて、くびながらしから/\とうちわらふをとりおさへて、よく/\るに、年経としふるたぬきばけたるなりけり。 魯文記

※ 「小野をのがは」は、江戸時代中期の力士 小野川おのがわ喜三郎きさぶろう谷風たにかぜ梶之助かじのすけとともに、江戸相撲の立役者のひとり。

小野川喜三郎

※ 参考:『先哲像傳 第6冊(小野川)』『久留米小野川才助』(国立国会図書館デジタルコレクション)

※ 「谷風たにかぜ」は、江戸時代中期の力士 谷風たにかぜ梶之助かじのすけ。参考:『先哲像傳 第6冊(谷風)』『蜀山人頓智笑談(谷風と感冒)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「大守たいしゆ」は、幕府の高官や領主のこと。
※ 「深更しんかう」は、深夜のこと。

年経狸の化けたるなりけり



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