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『開化の笑顔』川柳(12)〽今ならば時平雷除(らいよけ)建たてるだろ

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『開化の笑顔:新柳樽〔初編〕

〽 今ならば 時平じへい 雷除らいよけ たてるだろ

明治時代に入り、大きな建造物に避雷針ひらいしんが設置されるようになったことを川柳にしたものと思われます。

※ 「時平じへい」は、平安時代前期の公卿 藤原時平ふじわらのときひら菅原道真すがわらのみちざねを太宰府に左遷した中心人物)。
※ 「雷除らいよけ」は、避雷針を指していると思われます。ここでは、延長八年(930年)に起きた清涼殿の落雷(菅原道真の怨霊によるたたりとされる)を避けるためのもの。

出典:THE MET『北野天神縁起絵巻


〽 敬神けいしんの娘 出雲いづもを 遥拝ようはい


〽 天神へ 奉納 紙幣しへいを いみたまい

明治初期のおさつ明治めいじ通宝つうほう」を風刺したものと思われます(偽札を防ぐために、紙幣を避けて金貨で奉納)。

明治政府になって新しい貨幣制度が採用され、紙幣が発行されました。初期に発行された明治通宝(不換紙幣)は、種々雑多で偽造紙幣が多く出回ったそうです。

奉納 氏● 金貨十円
出典:THE MET『北野天神縁起絵巻

※ 参考:明治通宝(不換紙幣)と明治十年発行兌換紙幣

明治通宝 十円紙幣
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
日本歴史写真帖 近古の巻 補4版
明治通宝 二十銭紙幣
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
日本歴史写真帖 近古の巻 補4版
明治十年発行 兌換紙幣五円
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
日本歴史写真帖 近古の巻 補4版

『国史大図鑑 第5巻(明治通寶)』『日本歴史写真帖 近古の巻 補4版』『日本歴史写真帖 補再版』『日本貝類写真帖(明治通宝)』『新撰古泉名鑑』『大正新撰古銭価附』『大正新撰古銭之栞 第1集 3版』『大日本国語辞典 に-ん(明治通寶)』『文字ノいろいろ(運筆法)』『大日本古紙幣銘鑑』『やさしい財政のはなし』『詳解漢和大字典 増補版』(国立国会図書館デジタルコレクション)



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