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【女大学宝箱】(22)遊女(うかれめ)

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『女大学宝箱

逰女ゆうぢよは、もと、河のほとり、海のとまりにあり。江口、かんざき、むろ、その外にありかし也。

すべて「うかれ女」といへども、もとより浦泊うらとまりにあるゆへ、川竹のながれの女とて、うきねのとこなみのよる/\舟さし寄て、思はぬ人にちぎるなり。

※ 「江口、かんざき、むろ」は、平安時代の遊里の名前。参考:『猥談往来』(国立国会図書館デジタルコレクション)

 よかったら過去noteも参照してみてくださいね。👀
 ・『大和侍農絵づくし』(遊女のはじめは…)
 ・『武者鑑』江口妙女 (たへは江口の 里の 遊女なり…)

※ 「うかれ女」は、遊女のこと。うかれめ。参考:『未刊随筆百種 第五(うかれめ)』『和歌八重垣(遊女)(うかれめ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「川竹のながれ」は、浮き沈みして定めない遊女の身の上のこと。川竹かわたけの流れの
※ 「うきねのとこ」は、とこ。水の上や船中などの寝る場所のこと。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『女大学宝箱

故に、古哥にも
 いかでかく やどもさだめぬ 浪の上に
   うきて物おもふ 身とはなりけん
などゝ読り

※ 「古哥」は、古歌。
※ 「いかでかく…」は、鎌倉時代後期に編纂された勅撰和歌集『玉葉ぎょくよう和歌集』に収められている寂蓮じゃくれんの歌のようです。
参考:『未刊随筆百種 第五』『江戸時代文芸資料 第4 たきつけ草, もえくゐ, けしずみ』(国立国会図書館デジタルコレクション)

今も小舟にのせり。泊の舟を見かけてきたるあり。いにしへよりある習なれども、いとかなしくつみあるすぎわひなり。

※ 「いとかなしくつみあるすぎわひなり」は、いとかなしくつみある生業すぎわいなり。



筆者注 ● は解読できなかった文字を意味しています。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖