Pearl Jam特集④アルバム未収録の重要曲5選


(1)Footsteps
シアトル・シーン黎明期の伝説のバンド、Mother Love Boneは1stアルバムをリリース後、フロントマンのアンドリュー・ウッドの急死で解散を余儀なくされた。メンバーだったストーン・ゴッサードとジェフ・アメンは地元の友人のマイク・マクレディを誘って新バンドの構想を練る。そしてヴォーカリストを募集すべく5曲入りのデモテープを制作した。
そのデモテープは友人らを介してサンディエゴで警備員のアルバイトをしながらバンド活動に勤しんでいた、ある青年の手に渡る。テープを聴いて歌詞が思い浮かんだ彼は、そのうち3曲("Alive"、"Once"、"Footsteps")に自身の歌を吹き込んでシアトルに送り返した。
手元に届いたテープの歌声にストーンらは驚愕する。「本当にこんな奴がいるのか?一体何者だ?」。即決断した3人はすぐさま歌声の主に連絡を取る。青年(エディ・ヴェダー)がシアトルの地にやって来たのは、それから一週間後だった。
※シングルBサイド等のレアトラックをコンパイルした編集盤『Lost Dogs』に収録。
(2)State Of Love and Trust
Pearl Jamのメンバーも出演した1992年の映画『シングルス』のサウンドトラックに収録。焦燥感に駆られて走り出すビート、エモーショナルなメロディが特徴のPearl Jamにしてはポップなナンバー。ファンの間で人気が高く、現在もライヴで演奏される機会が多い。
※ベストアルバム『Rearviewmirror (Greatest Hits 1991–2003)』に収録。
(3)Yellow Ledbetter
シングル"Jeremy"のB面曲。表題のLedbetterとはエディがシカゴに住んでいた頃の友人の名前だそう。むせび泣くギター、暖かみのあるメロディが心を鷲掴みにする感動的なバラッド。僕がPearl Jamをグランジの枠に収まらない普遍的なロック・バンドだと考えるのは、こういう曲が書けるから。ライヴの最後に演奏されて大団円を迎えるパターンが定番化している。
※『Rearviewmirror (Greatest Hits 1991–2003)』と『Lost Dogs』に収録。
(4)I Got Id
Pearl Jamが全面参加したニール・ヤングの1995年作『Mirror Ball』。そのレコーディングの過程で生まれた2曲入りEP『Merkin Ball』に収録。ニールが鳴らす耳をつんざくようなギターとエディの鬼気迫るヴォーカルが激しくやり合う様子は迫力十分。
※Rearviewmirror (Greatest Hits 1991–2003)』に収録。
(5)Last Kiss
1999年にシングルとしてリリースされ、全米チャートで最高2位を記録したほか、オーストラリアやヨーロッパでも大ヒット。シングルとしてはバンド史上最も売れた1曲。ウェイン・コクランの1961年の楽曲のカヴァーで、もともとはコソボ紛争の難民救済のチャリティ企画で録音された。素朴だけどセンチメンタルな雰囲気が涙を誘う(歌詞も泣ける)。
※『Rearviewmirror (Greatest Hits 1991–2003)』と『Lost Dogs』に収録。
