ルールじゃなく、判断の軸を渡す
チームのスタッフと仕事をするとき
最初は、細かく指示を出していた。
顧客向けのメールを任せていた時
文面がどうにも気持ちよくないときは
ほぼ全文書き直して、「こういう言い方にして」と渡す。
対応をしてもらうたびに「このケースはこう」と説明する。
スタッフも素直に聞いてくれて
「わかりました」と言ってくれる。
でも、同じ修正を繰り返していた。
マイクロマネジメントに気づいた
あるとき、「これはマイクロマネジメントじゃないか」と思った。
細かく指示を出せば出すほど
相手は「指示通りにやる」ことに集中する。
過去の事例をなぞるだけになる。
自分で考えなくていい状態を、僕が作ってしまっていた。
もっというなら
自分で考える機会を僕が奪っていた。
だからやり方を改めた。
合格点に達していればOK。
細かいところは口を出さない。
でも、それだけじゃ変わらなかった。
「それでいい」と思って書いてるから
気づいたのは、
スタッフが「これでOK」と思って書いている、ということだった。
手を抜いているわけではない。
でも「なぜ、そうするのか」が伝わっていないと
自分なりの合格点で止まってしまう。
変わったのは、意味と背景を伝えるようにしてからだった。
判断の軸が伝わると、人は動き方が変わる
それから、少しずつ変わってきた。
同じ状況でも、自分で考えて動くようになった。
「このケースはこの対応でいいですか」という提案が来るようになった。
確認の内容が、
「どうしますか」から「こう判断しましたがどうでしょう」
に変わった。
ルールを渡すと、ルール通りに動く人ができる。
判断の軸を渡すと、考えて動く人が育つ。
時間はかかる。すぐには変わらない。
でも少しずつ少しずつ
本当の意味で背中を預けられるようになる。
そういう人たちと長く一緒に動いていきたい。
