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最近イースト菌と仲良し

私は昔からよく手ごねでパンを作っていた。
生地をこねる作業というのは、一人黙々と考え事をしてしまう私との相性が抜群である。
私の代わりに嫌〜なことやモヤモヤをぐんぐん吸収してツルツルの生地になって、発酵させるとフカフカになる。焼いて食べてしまえば嫌なことも消え去ってしまう気がする。いや、実際に焼きたてのパンの美味しさで十中八九ちゃんと消え去ってくれる。
私にとって長らく製パンと内省はセットだった。


そんなパン作りにも新しい楽しみ方が増えた。
友人と通話をしながら各々食べたいパンを作って、退屈になりがちな発酵中はお茶やコーヒーを飲みながら話し込んだりモンハンなんかもする。
初めて一緒に作ったフォカッチャは今思えば過発酵だったかもしれない。
無限に膨らみ続ける生地に恐れ慄き「絶対なんか違う!!!!」「膨らみすぎている気がする!!!!」「〇〇アニキ助けてくれ!!!!」などと、料理が得意な共通の友人の名を呼びながらてんやわんやだった。
なんとか無事に焼けたフォカッチャは直前までのてんやわんやも良きスパイスとなって、本当に美味しくできた。

初めて焼いたフォカッチャ

この初回のパン作り、いつもより楽しかった。
内省なんてものとセットにされて、私の内面などという重荷を背負い込んでくれていたイースト菌たちに申し訳ないくらい、楽しかった。
「明日フォカッチャ作ってみるか!」と思いつきで予定を立てたのが5月14日の話だったので、かれこれ1ヶ月弱も我々は一緒にパンをこねているのだ。
ちぎりパンやブリオッシュを作ったり、初挑戦のレシピは「本当か!!?!?!?」と大騒ぎしながらやっている。楽しくて、美味しくて、明日の朝食の楽しみまでできてしまうのだからパン作りは最強の趣味である。

初のブリオッシュ(いつも通り発酵で大騒ぎ)


そして遂に先日、我々が(というか私が勝手に)アニキと慕っている人も含め3人でパンを焼く会も無事に開催された。毎度我々がオンラインコミュニティ上に載せるパンの写真に"最高'のスタンプをくれるのを良いことに、声をかけてみたのだ。
しかしアニキはアニキで実はそこまでパン作りをしているわけではないらしく、「生地が緩い気がする」と心配していた。(後日友人と「なんかアニキも不安そうやったな」と話しながらまた次焼きたいパンを考えたりした)
ところがどっこい、いつもなんかなんとかなるのがパンである。
もちろんこの日も、私の塩パン、友人のベーコンエピ、アニキのチャバッタ、全てうまいこと焼けた。
やはり何度でも「パン最高!」と思ってしまう。
沢山働いてくれてありがとうイースト菌。

ロールパンの成形ヘタなのでもっと練習したい


ちなみに、パンだけでは飽き足らなくなった私と友人はパウンドケーキも焼いたりしている。
製パンがイースト菌のご機嫌とりなら、製菓は本当に緻密な計量と科学の世界なのだが、何やらお手軽なレシピを友人が持ってきた。混ぜるだけで良いらしい。
製菓にもある程度慣れている方だと思うが、パンの発酵同様ベーキングパウダーの膨らし力には恐れ慄いてしまった。
何が正解なのか分からないくらい膨らんでくれる。
でもいつも通り、結局楽しく美味しくできるのだ。

クランベリーとホワイトチョコのパウンドケーキ

思い返せば友人と初めて会った日、クッキー交換をしようと二人でせっせとクッキーを作った。
そして我々はそれをお互い玄関に忘れ、私に至っては新幹線に乗っていたので取りに帰ることすら叶わず東京バナナと手作りクッキーを交換したりした。
アニキもクッキー交換したいって言ってたな。

私が密かに立てている計画では、友人が東京に遊びにきたら一緒にかっぱ橋の道具街に行って、アニキの度肝を抜くようなクッキー型を買って、一緒にクッキーを焼いて、アニキも巻き込んでクッキー交換をするつもりでいる。

待ってろかっぱ橋!
待ってろヘンテコなクッキー型!

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