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「猫は吐くもの」と思い込み、病院沙汰になった日。猫草は猫にとってポテチ枠?

(※この記事には最後に音読と解説があります)


猫草が好きなのに…


うちの猫は猫草が大好きなのだが、食べると高確率、というか100%吐いてしまっていた。

吐く時は苦しそうだし、嘔吐物の掃除は私としてもなかなかの負担だったが、それでも「猫は吐くもの。猫草は必要なもの」と信じて与え続けていた。

しかし先日、「本当に猫草は必要なんだろうか?」と考えさせられる出来事があった。



猫草を吐いた時の胃液がピンク色に


ある日、いつものように猫草を食べた猫の嘔吐物を見て、ビックリした。

透明か黄色であるはずの胃液が、なんとピンク色に染まっていたのだ。どう考えても、血が混ざってる色だ。

動物病院へ駆け込み、エコー検査と胃の薬の注射を打ってもらったりした。仕事は半日休んだ。

獣医さん曰く、「猫草の鋭い葉先で、胃の粘膜(胃壁)が傷ついて出血している可能性が高い。しばらく猫草はあげないように」とのこと。

結局、2回の通院で様子を見ながら回復を待つことになった。



負担いろいろで考えさせられた


今回のことで何が大変だったかというと…、

急遽、職場に半休を申請してスケジュールを調整。そしてお財布に大ダメージを与える決して優しくない額の病院代。何より、大嫌いなキャリーバッグに詰め込まれ、この世の終わりみたいな顔で注射される愛猫のストレス…。

あの時の飼い主の、全方位に対する申し訳なさといったらなかった。

「良かれと思ってあげていた猫草のせいで、猫にも自分にも、こんなに負担がかかるなんて…」と、激しく反省。

幸い、今は治療のおかげでピンクの胃液は出なくなったが、「そもそも、なぜ猫草が必要と言われているんだろう?」と疑問に思い、自分で徹底的に調べてみた。



猫草はあげなくても全く問題ない


まず結論から言うと、獣医学的・栄養学的に、猫草はあげなくても猫の健康には一切影響がないものだった。

現代のキャットフードは非常に優秀で、必要な栄養素はすべて含まれているものが多い。

肉食動物である猫はもともと植物を消化する仕組みを持っていないので、猫草はいわば「おやつ」や「嗜好品」のような位置づけなのだそうだ。



毛玉がないのに猫草と胃液だけ吐く理由


以前は毛玉を一緒に吐いていたこともあったが、そういえば最近は「猫草と胃液だけ」を吐くようになっていた。

実はこれは「すでに毛玉対策が成功している証拠」だったのだ。

私は少し前から、「毛玉配慮」「お腹の健康」の表示のあるキャットフードを選ぶようにしていたし、週に数回のブラッシングも実践していた。

これにより、飲み込んだ毛は普段から便と一緒に自然と排出されており、お腹の中はすっきりキレイな状態に保たれていたようだ。

それなのに、なぜ猫草を食べると吐くのかというと、猫草の鋭い葉先には、胃の粘膜を刺激して「嘔吐を引き起こす」作用があるからだ。

お腹に毛玉がないにもかかわらず、草の刺激で胃が「吐き出せ!」と過剰に反応してしまい、結果として出すべき毛玉がないため、胃液と草だけが出てきていたのだ。

つまり、必要のない嘔吐を無理やりさせてしまっている状態だった。



なぜ猫は草を食べたがるのか


でも、体が必要としていないなら、なぜ猫草を目の前に出すと喜んで食べたがるのだろう?

そこには猫の本能的な理由が3つあった。


①「シャキシャキ」の食感がクセになっている
食事ではなく、ポテトチップスをパリパリ食べるような「娯楽・おやつ」として楽しんでいる。

栄養はないし、食べたら胃が荒れるのに、あのシャキシャキした食感(エンタメ)が欲しくてつい食べてしまう。

人間でいう「ポテチ枠」である。


②ストレス発散や噛みたい衝動
室内飼いの猫が「何かを噛みちぎりたい!」という本能的な欲求を満たしている。

そういえば、うちの猫はダンボールとか噛みちぎるの好き。


③食べたらスッキリするという本能的な誤解
「お腹がムカムカしたら草を食べて吐く」という野生時代の遺伝子のスイッチが、お腹がすっきりしている現代でもつい入ってしまう。

うちの猫に限っては、野生時代の遺伝子なんて全然なさそうだが。



猫草を卒業して得られたメリット


いくら本能で食感を楽しんでいるとはいえ、毎回胃液を吐くのは猫の食道や胃に大きな負担だ。

前述した通り、うちでは「毛玉配慮」「お腹の健康」のフードとブラッシングで、お腹のケアは充分だったのに、猫草で胃壁が傷ついて出血してしまっては本末転倒だ。

というわけで、実際に猫草を完全に撤去してみたのだが、最初から視界になければ、愛猫は猫草のことを探す素振りすら見せなくなった。

さて、猫草を卒業したことで、我が家にはこんなメリットが生まれた。

・猫が胃を痛めて苦しむことがなくなった(ピンクの胃液とも決別!)
・突然の吐き戻しを掃除する私のプレッシャーや労力がゼロに
・急な通院による仕事の調整や、高い病院代の心配がなくなった
・猫に痛い注射や苦手な病院通いのストレスを与えずに済むようになった

お互いにとって、本当にメリットしかない。



まとめ


「猫は吐くもの」という思い込みを疑ってみて、本当に良かったと思う。

もし今、愛猫の吐き戻しや猫草のことで悩んでいる方がいたら、一度「吐かせないケア」を選択肢に入れてみてほしい。

まあ、それでも、うちの愛猫は時々「エサの一気喰い」で吐いてしまうときがあるので、まだまだ要注意だ。

少食のくせに目の前にあればあるだけ食べてしまうところ、残念ながら飼い主にとてもよく似ている…。




音読と解説




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