私は“便利な駒”じゃない──ワーママが会社を辞めた日
以前書いた記事で、私は「オールマイティ=便利な駒」として会社に振り回されてきたことを書きました。
今回は、その延長線上で訪れた“ワーママとしての壁”についてお話ししたいと思います。
出社に戻った日から、歯車が狂い始めた
在宅勤務から出社に切り替わった瞬間、私の生活は一変しました。
往復3時間の通勤。
子どもと過ごせる時間が削られ、心も体もすり減っていきました。
疲れきった私は、息子に「ママみてー!」「ママあそぼー!」と呼ばれても、
心の中で「静かに1人で遊んでくれないかな」と思ってしまうこともありました。
平日は仕事と家事と育児の繰り返し。
土日はぐったりして寝て過ごすだけ。
正直、あの頃の記憶はほとんど残っていません。
ワーママの92.2%が「仕事と育児の両立に困難を感じている」という調査があります。
私はその数字を、自分の身をもって実感していました。
時短勤務は、救いではなかった
出社になってから、子育てのために時短勤務を選びました。
でも現実は、給料は減るのに仕事量は減らない。
残業代や手当がなくなり、給料は大幅に減ってしまいました。
昇進の道も遠のき、「このままじゃ無理だな」と思いました。
調査でも、時短勤務に満足しているワーママはわずか6割ほど。
多くの人が「収入減」「キャリア停滞」に悩んでいるそうです。
“便利な駒”という感覚の再来
子どもが熱を出せば、早退するのは私。
抜けた仕事を取り戻すのも、結局は私。
会社から見れば、私は「都合よく使える存在」でした。
責任ある仕事は回ってこないのに、必要なときだけ呼ばれる。
心と体が限界に近づいていた
疲れが取れないまま朝を迎える日々。
子どもに笑顔で接したいのに、イライラしてしまう自分が嫌でした。
データによると、ワーママの86%が「強いストレスを感じている」と言われています。
私はその一人でした。
退職という選択
結局、私は退職を選びました。
それは逃げではなく、自分と家族を守るための選択でした。
「会社にとっての便利な駒」でいることをやめたとき
私の中で、何かがふっと軽くなったのを覚えています。
退職のあとに見えた景色
フリーランスになった今、仕事時間は在宅勤務の頃とほとんど変わりません。
でも、息子の急な発熱にも、気兼ねなく迎えに行ける。
(幼稚園には「ご迷惑をおかけしました…」と頭を下げていますが。笑)
確かに育児でイライラすることはあります。
でも、会社勤めの頃のような孤独感や“お先真っ暗”な気持ちはありません。
むしろ退職後は、毎日が少しずつ色づいてきました。
「空ってこんなに青かったっけ?」
「草ってこんなに緑だった?」
「家の周りに、こんなに素敵な場所あったんだ!」
働いていた頃は、世界が白黒に見えていました。
それが今は、カラーで世界を見られるようになった。
そんな感覚があります。
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