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古本と万華鏡と人間と 私は人間に興味を持つ

連休の間に二度足を運んだ(運べた)古書市での
掘り出し物というか抱えて帰ってきた本たちに
ぼちぼちと手をつけようとしている。
「聞き書き」を結構買った。ということに、気付いた。
 
ひとつの物語の「波」というかうねりというかそれを味わう小説だったり
「これがテーマ」「これを伝えたい」ノンフィクションやルポに目がない。
その人だからこその感性を感じられるエッセイやコラムもとても好きだ。
 
でもそれに加えて、
近年、聞き書き(のようなもの)もおもしろく思うのは、
己のやりたいことやろうとしていることとポリシー(?)に重なるのもあるからか。
 
このたび手に取ったのは、
今はもうない講談を中心とした寄席の席亭が語るもの。
江戸前を中心とした寿司職人たちひとりひとりのこだわりと生き方語り。
自分の母が歌声喫茶「灯」を「つくった」女性だと知り母に話を聞く娘目線からのルポ。
あ、あと、「あの頃」の(いい意味で)デタラメとガチが混在するプロレスの試合や選手に向けるファン語り。
横浜にあったテーラーの職人が語る仕事と街の話。
あ、あと、人からいただいた茶道家が語る本。など、など。
 
いつも言っている(書いている)ことだが、改めて、思わされる。
 
そのひと(あなた)の気持ちと生き方に、
わたしは(たぶん)とても興味がある、ということ。
 
なぜならそのひと(あなた)は他の誰でもなくそのひと(あなた)だから。
 
あたりまえだけれど、あたりまえだけれど、すごいこと。
 
そこにはそのひとの人生が滲んでいる。
その時代や世相も滲んでいる。
その中で「そのように」生きたひと、
他の誰でもなく「そのひと」の生き方生きてき方が、
だから、すごい。ほんとうに、すごい。皆、生きてる。
共感できることも、そうでないことやときも、わからんことやときも、
いろいろあるけれど、だから、すごい。

あいかわらず仕事中というか仕事の合間とかに
ぼちぼちと『JIN -仁-』も観ていて、
何度目かわからんのにだーだー涙したり、
リアルで会う人と盛り上がったり。
龍馬がー、とか、幕末の誰々がー、とか、全くもう、
語ると止まらん、わたしはあほだ、
わたしはあほだが、やはりこの作品はすごい。
作中のキーとなるアイテムに万華鏡がある。
ちょっとしつこい気もするほど使われるのだが、台詞でも言及されていた。
曰く、「この世は万華鏡」だという。
人という玉が筒のなかにいれられており、誰かの手がそれを回す。
ほんの少し回すだけで、隣り合う玉が変わり、表れる模様も変わる。
「それが浮世の面白さ」だと。
 
全くもう。
 
人の数だけ生き方がある。
それが交わったり、出会ったり出会えたりすることってすげえこと。
交わらなかったり、出会えなかったりしても、
書物やフィクションやノンフィクションを通じて感じられるっていうのも、
すげえこと。
 
「私は人間に興味を持つ。貪欲なまでに興味を持つ」
 
これは、大好きな今村昌平の言葉。
大好きな『うなぎ』の予告編に挿入された言葉。
古書市では今平本も新たに数冊手に入れた。
今平が大好きとか公言する時点で人間性を疑われそうな気もするが、
やっぱりすげえなと痺れてしまう。
 
そんなこんなで、いろいろやったり動いたり走ったり。
ぼちぼちいろいろ書いてく所存。
連休な方も、関係ない方も(わしもせやが)、元気で居てね。
おひさしぶりのtabistory最新話も近々出ます。

◆◆
構成作家/ライター/エッセイスト、
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momo|桃花舞台 いつも読んで下さりありがとうございます。 一人の物書きとして、日々思考し、綴ります。

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