新刊を読んだ友人・知人から「これはズバリ共感できて役に立った」と好評だった「91%の法則」とは何か?
新刊「明日は必ず虹が出る」(PHP研究所)は、
今、病気で苦しんでいる人、
今、両親や配偶者などの看病介護でしんどい思いをしている人、
今、パワハラやセクハラ、いじめなどに遭って、つらくてたまらない人、
今、仕事や人間関係のストレスで悩んでいる人
たちのために、私自身の体験を赤裸々に描きつつ、
「きっと、その経験が心の糧となって、明るい未来が訪れますよ」
と呼びかける、癒しと励ましの本です。
早速、拙著を読んでくれた友人・知人たちから感想が届きました。
その中で、もっもと反響が大きかったのが、
「91%の法則」
という話です。
「共感できた! まったくその通り」
「これからの仕事や人生に活かせるよ」
「これに気が付かなくて、何度も体調を崩してた。サンキュ」
など、たくさんお礼を言われてこそばゆくなりました。
それは、こんなお話です。
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「91%の法則」
中学で校長をしている友人から聞いた話です。
体育の授業で男子生徒に、校庭を5周走るように指示しました。すると、一人の生徒が、3周で走るのをやめて戻ってきました。
「気分が悪いのか?」と心配して尋ねると、「いえ別に」と答えました。どうしたんだ?」と問うと、「僕はここまでだと思います」と言います。
体育教師は少々腹が立ちました。「ここまで」とは何事か。見たところ顔色も悪くなく、息もそれほど上がっていない。また、心臓疾患など特定の持病があるとも聞いていません。
「もう少し頑張ってみないか?」と言うと、「もういいです」と首を振る。
無理をさせて「もしも」のことがあったら問題になってしまいます。体育教師はやむなく認めましたが、やるせない気持ちになったそうです。「そんなに早いうちから、自分で自分の限界を決めていいものか。世界記録の壁に挑んでいる同世代のアスリートもいるというのに」と。
さて、私が腱鞘炎になったときの話です。
「あっ、痛い!」と思った瞬間、激痛でペンを持てなくなりました。接骨院へ駆け込みます。柔道整復師の先生に「突然、痛くなって」と訴えると、「そういうものです」と、こう説明されました。
「人間の身体はね、ある一定のライン、例えば90%のところまでは耐えられるようにできているんです。痛みは徐々にひどくなるわけではありません。90%を1%でも超えた瞬間に、ドドーンッと症状が出るんですよ。それを防ぐには、70%とか80%とかのラインで休憩しないといけないんです。突然ではなく予兆はあるはず。指が強張るとか、握力が弱くなるとか。それに早く気づくことが大切なんですよ」
確かにその通り。
数日前から、なんとなく指に違和感を感じていたのです。
言うは易く行うは難し。ついつい「まだまだいける」と思って頑張ってしまうのが人の性です。「もうちょっとだけ」と心身を酷使して、命にかかわることにでもなったら元も子もありません。
以来、この教えを勝手に「91%の法則」と名付けて、日頃の仕事のやりすぎのブレーキにしています。
ここで、冒頭の中学生のことが頭に浮かびました。当初は「何を甘えているんだ!」と憤りを感じましたが、ひょっとしたら彼の生き方のほうが正しいのかもしれないと思い直しました。
接骨院の先生に尋ねました。
「でも、そのラインってどうしたらわかるんですか」
すると、
「正直、難しいですねぇ。自分の限界を一度体験しておくということですかね。けがや病気というのは、これ以上やるとヤバイということを学ぶ良い機会でもあるんですよ。今回の志賀内さんのようにね」
先生はさらに言います。
「実は、心も同じなんです。ストレスが溜まっていると思ったら、早く解消するか休むことです。心の病も、突然来ることがある。幸か不幸か、人間っていうのは90%のラインまで頑張れてしまうんですよね」
かの中学生は、自分の肉体的・精神的限界を、自らの体験からすでに知っているのでしょうか。もしそうだとしたらすごいことです。
でも、もしそうでないとしたら、そんな人生、つまらないような気もします。そのどちらかは本人しかわかりません。
私はいつも、「そろそろ休憩したほうがよくないか?」と自分に問いかけるよう心がけています。
「ヤバイ」と思う一歩前で休憩する
「明日は必ず虹が出る」(PHP研究所)より抜粋
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実は、一月ほど前に体調を崩しました。
「91%の法則」を知っていながら、どこかで無理をしていたらしく、
ダウンしてしまったのです。
ようやく回復傾向にあり、こうしてパソコンで原稿を書けるまでになりました。
言うは易し、行うは難し。
ついつい、超えてしまうのが、90%のラインのようです。

