💻あのときのわたしに、大丈夫だよと伝えたくて
新年度が始まって、半月が経過した。
少しだけ落ち着いた今、前年度の仕事を振り返ってみると、10年ほど同じ職場で働いてきた中で、いちばんしんどい1年だったと思う。
わたしは人材派遣業の事務をしていて、ひとつの拠点だけでなく、複数の拠点の事務を担当している。
ここ数年で、いろんな部署から事務への仕事の割り振りが増えていった。
その中でも、特に大変だった拠点があった。
以前は、各拠点に上司(営業)と部下(営業)の2人体制だったが、人事異動があり、拠点長も代わり複数拠点を兼任することになった。
また、配属された営業さんは3年目とはいえ、初めてひとりで拠点を任されるポジションとなった。
おそらく、それぞれが抱える負担が大きすぎたのだと思う。
営業さんの仕事は少しずつ滞り、取引先からの催促の連絡が増えていく。
対応しきれなかった業務は、月末になると事務であるわたしに回ってくる。
毎月、そんな流れが続いていた。
6月には新卒の子が配属され、2人体制になった。
けれど、自分の仕事でいっぱいいっぱいの中で、教えながら進めるのは、きっと簡単ではなかったのだと思う。
そして12月頃、ついに営業さんが急に休むようになった。
営業の業務は、誰も全体を把握していない。
4月に赴任したばかりの拠点長も、6月に配属されたばかりの新卒の子も、状況をつかみきれていなかった。
結果として、業務の流れを長く知っているわたしが、ほとんどを回していくことになった。
もちろん、すべてをひとりで判断できるわけではない。
上司の承認が必要な場面も多く、ひとつひとつ説明しながら進める作業は、想像以上に負担が大きかった。
しかも、わたしたちは同じ場所で働いているわけではない。
遠隔でのやり取りの中で、認識を合わせていくことも簡単ではなかった。
事務の仕事に加えて、新卒の子の営業補佐のような役割も増え、電話やメールでの確認が重なり、思うように自分の業務が進まない日も多かった。
誰かひとりが悪いわけではない。
ただ、すべてが少しずつ重なって、1月から3月にかけては、完全にキャパオーバーだったと思う。
うまく回らないことへのもどかしさと、終わらない仕事への焦り。
あの頃はきっと、想像以上にストレスを抱えていた。はじめて、仕事を辞めようかと悩んだ日々もあった。
誰に相談しても、状況が大きく変わるわけではなくて、どうにもならないもどかしさを感じていた。
それくらい、自分の心はいっぱいいっぱいだったのだと思う。
どうして、これまでこんなに頑張ってきたのに、こんな思いをしなければいけないのだろう。
そんなふうに、少しだけ投げ出したくなる日もあった。
それでも、いつもこういうときに考えることがある。
大きな壁が目の前に現れたときには、きっとそれなりの理由があるのだと思っている。
乗り越えられない人のところには、そもそもこんな困難は訪れないのかもしれない、と。
そう思うことで、なんとか前を向こうとしていた。
もしかしたらこれは、自分が少し成長するためのタイミングだったのかもしれない。あのときの出来事は、自分に足りなかった部分を、そっと教えてくれていたのだと思う。
自分の仕事は、きちんとこなしている。
そう思っていた。
けれど振り返ってみると、営業さんの仕事に関しては、どこか無関心だったのかもしれない。
「それは自分の役割ではない」と、線を引いていた部分もあったように思う。ただ、正直な気持ちとしては、営業さんの仕事は、きちんとやってほしいと思う部分もあった。
それぞれに役割があって、その上で成り立っている仕事だからこそ、どこか一つが崩れると、全体に影響が出てしまう。
実際に、そのしわ寄せを受ける場面も多くて、どうしても納得しきれない気持ちになることもあった。
それでも今回の経験を通して、ただ「やってほしい」と願うだけでは、状況は変わらないのだと感じた。
自分にできることは何か。
ほんの少しでも、流れを良くするために動けることはなかったか。
もう少しだけ、踏み込んでみる。
もう少しだけ、先回りして考えてみる。
役割を超えて、自分から動くことで、防げたこともあったのかもしれない。
そう思えるようになったのは、あの時間があったからなのだと思う。
あのときの自分に、今なら『大丈夫だよ』と声をかけてあげたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます✨
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