✈️「春の旅のつづき方。」② 犬山城と、城下町の寄り道
ずっと行きたいと思っていた「犬山城」へ向かった。
電車に揺られながら、ゆっくりと過ごす旅。
こういう時間も、けっこう好きだ。
犬山駅に到着し、まずは犬山城前の城下町へ。
事前にどんな食べものがあるのか調べてはいたけど、思っていた以上にお店が多くて、自然と歩くペースもゆっくりになる。
少しお腹が空いていたので、まずは「本町茶寮」でひつまぶしおにぎりを。
歩きながら食べるのは難しそうだったので、店内で食べてもいいかと聞いてみたものの、空いているにも関わらず断られてしまった。
少しだけ残念な気持ちになりながらも、きっと片付けが追いついていなかったのだろうと、自分の中で納得させる。

ひつまぶしおにぎりは、ふわっと山椒のいい香り。おにぎりが小ぶりな分、うなぎも少し控えめな印象だったけど、こういう形で食べるのは初めてで、しっかり美味しくいただいた。
ふらっと立ち寄ったお店で、手作りのイヤリングにも出会った。
気に入ったものを見つけて購入すると、その場でノンホールタイプに変更してくれて、とても親切な方だった。夏につけるのが、今から楽しみになる。

カレが楽しみにしていた「犬山ローレライ麦酒」では、迷うことなく飲み比べ3種を選択。

ひと口ずつもらったけど、ほとんどはカレが飲み干していた。このあと起こる出来事を、このときのカレはまだ知らない。
城下町を抜け、犬山城へ。
犬山城は、桜の時期がきれいだと聞いていたので、春まで来るのを楽しみにしていた。
けど、今年は例年よりも開花が早かったからか、満開の時期はすでに過ぎていたようだった。
それでも、ところどころに残るやわらかなピンクと、新しく芽吹いた葉のグリーンが重なっていて、それはそれで、春の終わりらしい景色で心地よかった。
天守閣に入るまで50分待ちと聞いていたが、実際には20分ほどで入ることができた。
現存しているお城というだけで、どこか特別な空気を感じる。そして何より、階段の急さに驚く。これを当時の人たちは日常的に上り下りしていたのかと思うと、不思議な気持ちになる。
天守閣へは順番に案内されるため、列に並んで待つ。
そんな中で、
カレが「トイレに行きたい」と一言。
ここで離脱すると、また最初から並び直しになるらしい。少しだけ迷ったけど、「もう少しだけ頑張って」と伝えて、そのまま進むことにした。
なんとか無事に天守閣までたどり着き、そして無事に帰還。
ちょっとした“強行突破”も、今となってはいい思い出だ。
犬山城へ行く前から気になっていた、犬山焼きのお店とカフェにも立ち寄る。店主さんによると、犬山焼きはひとつの器の中に桜と紅葉が描かれているのが特徴らしい。
思っていたよりも気温が高く、少し疲れも出てきていたので、カフェでひと休みすることにした。

自家製のゆずソーダは、果肉がたっぷり入っていて、見た目も華やか。犬山焼きの器と合わさって、少し特別な気分になる。
カレは抹茶とさつまいものケーキのセットを注文。
こちらもやさしい甘さで、とても美味しかった。
のんびりとした時間の中で、暑さと疲れが少しずつほどけていく。
ふと窓の外を見ると、アヒルを連れて歩いている人の姿が目に入った。
お店の中からだったので詳しいことは分からないけど、首輪をつけていたので、きっと一緒に暮らしているのだろう。
アヒルって、あんなふうに外を歩いても大丈夫なんだろうか。そんなことをぼんやり考えながら、その光景をしばらく眺めていた。
夕方が近づき、お店が少しずつ閉まり始めるころ、
少しだけお腹が空いてきた。
「伊勢屋」で、温かいきしめんと冷たいきしめんをひとつずつ頼む。
シンプルだけれど、どちらもとても美味しい。
特に温かいきしめんの出汁は、思わず感動してしまうほどだった。
お腹も満たされて、電車に揺られながら帰路につく。
ゆっくりと流れる時間ごと、今日の景色を持ち帰るような、
そんな帰り道だった。
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