お金を遠慮なく受け取れるようになるためには?
お金をもらうときに、どこか「申し訳ない」みたいな気持ちになったことはあるだろうか。
かつて、私はそうだった。
それはたぶん、「お金=私腹を肥やすもの」みたいなイメージが根底にあったからだ。
いま私は、お金に対してこれまでとは全く違うイメージを持っていて、
もらうときに、遠慮なく感謝して受け取れるようになった。
その変化とはどのようなものだったのか。
今日は、その話をしたい。
お金とは「パスが回ってきた」だけ
お金を受け取ることについての、今の私の考え方はこうだ。
お金を受け取ることは、社会に役立てる“番”が自分に回ってきたということ。
自分が社会に何かしら価値を提供し、喜んでもらって、その結果お金をいただく。
そのお金を使って、自分が新たな経験を身につけ、価値をまた社会に提供できるようになる。
すると誰かがまた喜んでくれて、感謝されてお金をいただいて…
そんな感じで、自分のもとにお金が入ってくるのは、そういう循環の「中継地点」にすぎない。
例えばみんなでバスケットボールをしていたとして、今たまたま自分にパスが回ってきた。
そして、そのボールを次は誰に回そうかと考える。
この場合、ボールというのは、誰かの所有物ではない。
ゲームをプレイするための道具でしかないから、申し訳なくてボールを受け取れないなどということにはならない。
それと同じことが、お金にも言えるという考え方だ。
罪悪感を持つ人が見直すべきもの
だから、もしお金を受け取ることに申し訳なさのようなものがある場合、
見直すべきなのは「お金の使い方」なんだと思う。
たとえば、自分だけがいい思いをするために使ってはいないだろうか。
あるいは、漠然とした不安から溜め込んでしまったりしてはいないだろうか。
これはバスケットボールでいえば、ボールを受け取ったのに、いつまでも持っているのと同じことだ。
そうではなく、例えばそのお金で知識やスキルを身につけ、仕事に役立てたり、
成長している企業に投資したりと、そういう使い方に変えていく。
パスの出し方を覚えていくということだ。
このとき、額の大きさは問題ではなく、お金を使う「方向性」が大切だ。
矢印が自分に向いているか、自分の外に向いているか。
自分の外に矢印を向けて使う=他の人にパスを出せるようになったとき、
そのお金は「他の人のためになる」ものになる。
そうすると、お金に対するイメージが変化するのではないだろうか。
「私腹を肥やすもの」から「社会に役立て、喜んでもらうためのもの」へ。
そして、そのためのお金だったら、
むしろ、すすんで受け取れるのではないだろうか。
自分を満たすことも「社会の役に立つこと」
ではこれは、「自分のためにお金を使ってはいけない」ということなのだろうか?
そうではない。
むしろ、自分の持つ力を社会に役立てるためには、
自分がしっかりとした生活基盤を築き、安心して豊かな気持ちで暮らしていることが必要不可欠だ。
だから、自分が気持ちに余裕を持って、快適に暮らすためにお金を使うことは、
それだって十分に「社会の役に立つ使い方」だ。
シャンパンタワーのように、
まず、自分が満たされて、そこから溢れる分で、他者を幸せにしていくという順序があるからだ。
実際、気持ちに余裕があるときは、他人にも優しくなれる。
その優しさから生まれる丁寧な仕事、穏やかな会話、アイデアを分かち合うこと——
そういったことが基盤になって、社会の循環は作られていく。
お金の器は「影響範囲」に比例する
そして、もうひとつ大事な視点がある。
それは、「適正なお金の量は、人によって違う」ということだ。
大きな影響を与える仕事をする人には、自然と多くのお金が巡ってくる。
たとえば、世界中にクライアントがいて、地球を飛び回って仕事をしている人には、それに見合う大きな活動費用=収入が必要になる。
一方で、半径5メートルの人を幸せにできたら満足、という人にとっては、少しのお金でも十分かもしれない。
だから、他人と比べる必要はまったくない。
大事なのは、「自分がどれだけの人を喜ばせたいのか?」という問いに、正直に向き合うことなのだと思う。
罪悪感から、使命感へ
お金をもらうことに、申し訳なさを感じる必要はない。
その代わりに、こう問いかけてみてほしい。
このお金を使って、私はどんな世界を作りたい?
そうすれば、お金はただの「ツール」に変わる。
バスケットボールにおけるボールと全く同じもので、誰のものでもない。
誰のものでもないからこそ「受け取れる」し、「渡せる」のだ。
自分の想いを形にするための、力強い味方として、お金というボールのパスを繋いでいきたいと私は思う。
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