完璧じゃなくても、伝わってる
ドラゴンボールの修行シーンが好きでした。なんだか自分まで強くなれそうな感じがしたから。
少年漫画の修行シーンって、わざとマネできるようになのか、事細かに "型" が描かれるじゃないですか。
子どもながらに「ふんふん、なるほど」なーんて、よくわかってないくせに、気を操るマネをしたり、あぐらをかいて心を無にしようとしたり…そんなことばっかりやってたな〜。
今わたしが子どもだったら、鬼滅の刃の「全集中の呼吸・常中」を一生懸命に練習してると思う。
ついつい滲み出ちゃうストイックさ
こういう感じだったからか、わたしの中には「修行マインド」みたいなのがずっとあって。
イラストにしても、ギターにしても、どハマりしたら修行コース。めーっちゃ練習します。それはもう、ストイックに。いや、楽しいんですよ?ちょっとずつ上手くなるのがわかるので。
笑っちゃったのは、キックボクシングの体験に行った日、インストラクターに「空豆さん、なんかストイックそうなので大丈夫です!」って言われたこと。
まだ1回しか受けてませんけど!?ちょっとしか喋ってませんけど!?そんなに滲み出ちゃってる?って思いましたもん。
でも、だいたい正解。"技術バカ" なのかも。ピッカピカになるまで磨き上げたいタイプなもんで、「ウッ、もっと上手くならなきゃ出せない…」「こんなレベルじゃ人に見せられない…」って、気づけば自分でハードルをどんどん上げちゃって。
楽しむどころか、苦しくなってしまうこと、今までたくさんありました。そんな時でも、やりたいっていう気持ちはあるんです。好きだから。ただ気持ちばかり空回りして、焦っていたと思います。
さらに混乱するのは、自己評価と人からもらう感想が、ぜんっぜん違うこと。
「まだまだ…」と思ってるのに、届いてる不思議
たとえばギター。演奏の後で「あ〜、やらかしてしまった…そこからもう、集中できなかったな〜」と反省会モードになっていたのに…
「もなかちゃんのギターの唯一無二感!記憶に残る音!たまらん!」なーんて言ってもらえる。
こういうのを「え〜?全然弾けてなかったのに?」って、まっすぐに受け取れなかった時がありました。
そして、先日からちょっとずつnoteで公開している4コマまんが。実は、過去に自分でハードルを上げた結果、イラストを描くことを封印していて…心機一転、リハビリのつもりでのチャレンジだったのですが…
なんだかたくさん読んでもらえている。共感されているのか、割と反響がいい。(ひょっとしたら、通常の投稿よりも)
自分が「こうでなければ!」と思っているラインには到達していないのに、どういうわけかポジティブな反応をもらえることが多いんです。
ひとつのことに一生懸命になっていると、どうしても視野が狭くなって、気付けなかったりするんですけど…
ギターやイラスト、今は文章も書いていて。「表現すること」をいろいろな角度からチャレンジしてみて。それで、ようやく気づいたんです。
技術は手段であって、一番大事なところは「伝えたい・表現したいこと」が、どれだけ相手に届いたかなんだろうなって。
わたしにとって、書くことは、イラストやギターと比べたら「これから」のジャンルではあるけど…たぶん一緒だなって、肌で感じているところです。
上手じゃなくても、ちゃんと届く
もちろん、伝わるために必要な技術だって、あると思います。でも、技術があることと伝わることが、必ずしも一直線じゃないというか。
甲子園の人気がいい例なのかな。
高校野球とプロ野球、どっちが完成されてるかといったら、それはプロの方だと思うんです。もちろん高校生だって、死ぬほど練習してるのは知ってますし、バケモノ並みに技術力のある選手だっている。
でも、甲子園でみんなが見たいのって、上手い野球じゃない。たった一度の夏にかけた、高校生たちのドラマだと思うんです。それって、技術どうこうよりも「勝ちたい!」という必死さ、まっすぐさに、みんなグッと来てるんじゃないかなって。
それとは別に、勝ち負けという結果がついてしまうのが、競技の世界の残酷なところではあるのですが…少なくとも、表現の世界では勝ち負けがない。「人に伝わる」がコアだと思うんです。
わたしは今まで「伝える」ということよりも「上手さ」の方にこだわっていたかもしれないな〜と。完璧じゃなくたって、届けることはできるんだ、とここにきて、ジワジワ感じはじめているところです。
旅立つ準備、とっくにできてるかも
わたしは上手さにこだわって、今まで「こんなレベルじゃ人に見せられない…」と、出すことを躊躇していました。
本当はもう、届けられる状態なのに、「もっと固めてから…」とブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる状態。イヤ、ぜんぜん進んでないから!なんなら摩擦ですり減ってますから!!
で、試しにブレーキを外して「え〜い!」で出してみると、今までの積み重ねが働いてくれるからか、ポジティブな反応をもらえる。
厳しすぎる評価をしているのは、たぶん、自分だけ。
もし、あなたが表現するための手段を、時間をかけて磨いてきたのなら。それでも、「自分は、まだまだだから…」と思っているのなら。
本当はもう、あなたの作品は、旅立ちたくてウズウズしているかもしれません。
…だったらそろそろ、気持ちよく送り出してあげても、いいんじゃないですか?「え〜い!」って、ちょっと肩の力を抜いて。わたしも、そうやって進んでいこうと思っています。
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