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gagasukky
加工 #毎週ショートショートnote
もうすぐ県大会、地区大会を一緒に戦ったエースが不慮の事故で欠場に。中学生とはいえ大きな痛手に、チームは重苦しい雰囲気に包まれた。顧問の呟きが、一人の生徒を思い出させた。
「どうするか…」
「…あ!俺、知ってますよ。ほらあいつ、みんな…っていうか3年だけか、あいついるだろ、バット作りたいって言ってた」
上級生の顔に驚きと納得の表情が広がった。あいつならいけるかも、そんな空気に変わった。
「あのさ、お前野球好きなんだろ。木工室で旋盤使ってグラインダーで削ってるよな。もうこの際、技術なんてどうでもいいんだ」
同級生の必死さに負け、木工部員だった少年は試合に出ることになった。小学校まで地域の野球少年団でボールを追っていたが、少年よりも上手だった弟が兄を越えてレギュラー選手として登録されて以来、試合よりも道具に興味が移ったのだった。
コンッ
「よしっ、練習どおり。走れー!」
「あの場面でちゃんと当たったの、さすがだな」
「木工用バントです」
「それをいうなら、ボンドじゃないのか」
「つなぐのが、僕の役目なんですよね」
(450文字)
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