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センス・オブ・ワンダー #創作大賞感想

今年が、もう半分を過ぎるというのだから、驚く。

6ヶ月前は確かに年末だったはずだ。年末の風物詩、紅白歌合戦。日頃、動画も積極的には観ず、歌番組を観ない僕たち家族には、貴重な情報収集源である。

数年前の歌合戦で、子どもが僕を驚かせたことがあった。正確には、歌合戦があった翌日の元日のことだけれど、前夜にたった1回しか観ていない歌を、子が歌い出した。もちろん言葉の意味も知らないし、文字も読めない年頃だった。音だけを記憶していた。

「ゆめでもしー、あえたらぁー」

サングラスが大きすぎてカメラマンが写り込んでしまう目元でお馴染みの、鈴木雅之の「夢で逢えたら」であった。頭数で圧倒させんとするN局独特の演出ではなく、しっとりとした漆黒の舞台が印象的だった(はず)。

あのとき、子は音だけを頼りに歌い出した。音程の音と、言葉の音である。歌えるのはサビの出だしのみだったけれど、初めて聞いた曲を覚えている、しかも再現できるって何?天才なの?と驚いた。

その後、上の子は保育園で友達が歌う音を覚えてきて、家で歌っていた。当時、我が家では誰も観ていなかった”鬼滅”も、歌っていた(歌詞が合っているかは誰も分からなかった笑)。

そんな音楽の力のようなものを見せつけられた紅白歌合戦だったが、去年もまた同じようなことが起きた。

今度は、真ん中の子であった。4歳ではあったが、日頃の会話のやりとりに独特のセンスを感じさせる子で、上の子を見て育ち、振る舞いが上手で、語彙が豊富な、典型的”二人目の子”であった。

曲は「二億六千万の瞳」、歌手はもちろん郷ひろみである。実は、当時の歌唱シーンでは、僕の幼い頃の”地元の先輩”がダンサーとして出演しており、そちらを興奮気味に観ていた(投稿にもした)。

翌日、子が「おーくせんまん!おーくせんまん!」と繰り返し歌い始めた。しかし、子が覚えているのは”億千万”だけだった。この後につづく”胸騒ぎ”は言葉としても難しいし、幼い子には音としても覚えにくい響きだったからか、全く覚えていなかった。

しかし、真ん中の子のセンスがそれを許さなかった。何か続けようと、絞り出したのが、「……おうち(お家)」であった。

「億千万のお家」とは、億ションや、豪邸と呼ばれる類のヤツである。記憶とセンスの良さに、僕は再び驚かされることになった。アハハと大笑いしていたら、そこからは小さい子あるあるの「おしり」とかに変形してしまったけれど…。

今でも、この曲が聞こえたりすると子が「おーくせんまん!おーくせんまん!の」…少しタメてからボソッと「おうち」と呟いては、ほっこりさせられるのである。

というエッセイを書けたらいいな、と紅白歌合戦の話題を違和感なく書けるタイミングを待っていたところ、花丸恵さんのエッセイ「六千万の胸騒ぎ」を読んで、たまげた。

金額は4千万ほど値下がりしているが、まさに”おうち”の話題だった。

さらに、ヘッダーの写真には、ご近所ほど近くは無いけれど、僕の住む稲城市にあるマンションが映っていた。あまりにも驚いて、子の歌のこと、マンションのことをコメントしてみると、花さんもとても驚き喜んでくださった。


ふと気になって、歌詞にあるエキゾチック(exotic)について調べてみると「異国情緒溢れる、外来の」といった意味で、「珍しい」「変わった」というニュアンスが含まれていることが分かった。

エキゾチック・ジャパンならぬ、エキゾチック・4歳児がいた。(もはや意味が分からない)


これは感想文ではない気もするが、noteで起きた奇跡として、花さんを巻き添えにするに感謝を伝える投稿にしたい。音楽の力は、世代を超える。


#創作大賞感想 #歌 #記憶 #子どもの成長記録 #紅白歌合戦

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