夫婦で行く、まろやかな店主のいる店
昨年の春、出張で出かけた先で美味しいお店を見つけました。ランチタイムに利用したのだけれど、とても美味しいパスタが週替わりで出るという、リピートしてね、と言われずとも誘われているようなメニュー。そして、特徴的な店主さんがいたのです。
お店の中はとてもおしゃれで、客席もほぼ全部カウンター。調理場を囲むようにカウンターが配置されていて、おしゃれな店員さんがくるくると働いていました。その中で、ひときわ年齢を重ねた店主らしきおじさんが、とても”まろやか”。あまりにも気になってしまい、書き残していました。
作成された書類を受け取りに行く必要があり、お店のそばの施設でもあったので、たった1週間後にその店を再度利用しました。店主さんと一段と距離が縮まったように思って、これまた書き残しています。あまり僕の方から話かけることはなかったけれど、楽しい時間を過ごせるのは大切だよなぁと思うのでした。
前置きが長くなったけれど、そのお店に夫婦で行きたいなぁと思っていましたが、冬が始まる時期にようやく行くことが出来ました。およそ半年ぶりの来店、週替わりのパスタはどんな食材でしょうか。そして、店主さんは覚えていてくれるでしょうか。
お店に入ると、早速、まろやかな店主さんと目が合いました。
「お帰りなさ〜い。おひさしぶりで〜す」
はっ、覚えていらっしゃる!相変わらずのテンションで安心しました。妻も、この人があのまろやかな…と見つめていたはず。
僕はそういうお店には行ったことがないのですが、これが行きつけのスナックのママとかの感じなのでしょうか。ちなみに店主さんは、立派(?)なおじさん。
ランチメニューセットに付いていた紅茶が、別注文になっていて、たったの半年とはいえ時代の変化を感じます。サラダをグレードアップして、パスタは週替わりのパンチェッタとブロッコリーのクリームパスタを注文しました。

半年前に比べて、男性客が増えている印象。一人の男性客もいたりして、なんだか嬉しくなりました。と、同時に、だんだんと知られてしまったなぁなんていう寂しさも感じたりして。
週替わりのパスタは、1週間で必ず終わってしまうという期間限定なので、そのお店に行けたらラッキーな僕には、懐かしくも新鮮なメニューなのでした(一度出したパスタはもう出ないらしいので)。
まろやかな店主さんは、相変わらず「ここは川が近いので、お紅茶が美味しいんですよ〜」と冗談なのか本気なのか、丁寧な説明をしながらお客さんと話していました。

料理が出てきて、妻と感心しつつ食べていると、別のお客さんが、ランチセットとは別の、プリンアラモードを注文していたようで、店主さんはそれをサーブしながら、「今日のべつばら、明日のわきばら〜」と笑っていました。
それにしても、その日は店主さんが、全然近づいてきてくれませんでした。客足が途切れないのと、他にもたくさんお話しされているからというのもありましたが、「妻です」なんて紹介したかったのに。
何だかちょっと残念な気持ちを抱えて会計を済ませ、店を出てから気がつきました。もしかして、気を遣って話しかけてこなかったのでは?そして、僕から何も伝えていないので、店主さんは妻のことを、どんな風に捉えていたのだろうと、ちょっと不安になりました。
妻は、僕が熱っぽく「美味しいお店だ」と語っていたのを確認できたとばかりに満足していました。まろやかな店主さんを目の当たりにして、丁寧な応対をしていると自然にそうなっちゃうよね、と納得していました。
何かエピソード的なものが生まれるのでは、と期待しすぎてしまったのか、僕は何となく物足りない気持ちでした(笑)やっぱりひとりで行ったほうが、店主さんも僕も気楽なのでしょうか。
続編ということで、サムネイルをこれまでの世界観を踏襲する感じにしていただきました!infocusさん、ありがとうございます!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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