LegalAlpha Vol.188.6|「非常に懸念している」金融庁|レンダー100社に喝
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資対象の取得・売買・勧誘・推奨等を意図したものではありません。
この仔犬のような顔をしているのが、いま英国のモーターファイナンス・レンダーたちである。それは、銀行やメーカー系金融。とくに後者かもしれない。
先週金曜(6月19日)、FCA がレンダー100社超に書簡を送った。補償スキームに向けた各社の実装計画をレビューした結果である。文面は——この写真くらい手厳しい。
「多くの社の苦情処理の業務的準備態勢を、我々は非常に懸念している」。「相当数の計画は、迅速かつ正確な補償支払いを支えられる水準に達していない」。
ここで効いてくるのが、銀行とメーカー系金融の地力の差だ。業界筋いわく、銀行は過去に大規模補償(PPI 等)を回した経験がある。だがメーカー系の一部はこれが初めてで、プロセスを一気に「工業化」しなければならない。Mercedes は £4億を引き当て済み、一方で Volkswagen は引当ゼロ——準備の温度差がそのまま出ている。
スキーム自体は Mercedes・Crédit Agricole Auto Finance・VW が法的に争い、消費者団体 Consumer Voice も別途挑戦中。FCA は上級審査院で「断固として防御する」と宣言した。とはいえ規制当局の言い分は一貫している——「スキームの帰趨にかかわらず、準備は必要だ」。壁際まで来ても、逃げ場はないというわけだ。
そして注目の一文。FCA は「近々、優良事例とお粗末な事例を公表する」と予告している。
誰が優等生で、誰が黒板の前に立たされるのか。近日公開のその名簿が、今から楽しみで仕方ない。
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品または投資対象の売買、取得、勧誘、推奨等を意図したものではありません。また、本記事は特定の法的助言を提供するものでもありません。記載内容の正確性や完全性について保証するものではなく、今後変更される可能性があります。投資判断や法的判断を行う際は、必ずご自身でご確認のうえ、専門家にご相談ください。
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