見出し画像

五月の貴女へ


五月 五月雨が降る午後

ビニール傘を差した貴女を見ました

肩から少し長い黒髪がしっとりと

柔らかく光を受けてきらめいて

白いカーディガンが、柔らかく

貴女を包んでいた

それが初めて貴女を見た時でした

貴女と出会い貴女を知って

僕が生まれた理由を見出したのです

そして梅雨の合間の、晴れの日

初めて貴女と言葉を交わしました

貴女の声は僕の心に染み込んで

その時確かに聞いたのです

僕の魂が、

嗚呼この人が運命だと

僕の生まれた証が

貴女だと


僕の初めての愛の告白は

それから間も無くでした

貴女は、はにかみながら、

優しく微笑んでくれましたね

そして、静かに頷いてくれましたね

何度も五月を共に越え

もう何年も経ってしまったけど

貴女は変わらず僕のとなりで

あの時の様に静かに微笑んで

僕のとなりに居てくれる

僕の運命それは 


五月の貴女

いいなと思ったら応援しよう!