元カノに会ったら、急に行動力が上がった
大学時代のゼミの飲み会がありました。
ところが、店が見つかりません。
地図を見ても、どうにも場所が分からない。
この辺りのはずなんだけどなあ。
そう思いながら歩いていると、同じように辺りを見回している人がいました。
同じゼミだった元カノでした。
どうやら、向こうも店を見つけられずに迷っているようです。
このまま二人で、
「店、どこだろうね」
などと言いながら、あてもなく歩き続けるのか。
そう思った途端、私の行動力にスイッチが入りました。
店も見つけられずにオロオロしている姿は見せたくない。
そう思ったのでしょう。
私はすぐ近くの店に飛び込みました。
「すみません。この店って、どこにあるか分かりますか」
それでも分からなかったので、今度は飲み会の店に電話しました。
「いま近くにいると思うんですけど、場所が分からなくて……」
普段の私なら、もう少し地図を眺めながら迷っていたかもしれません。
けれど、この日の私は違いました。
判断が速い。
動きも速い。
迷ったら人に聞く。
分からなければ電話する。
まるで、ものすごく行動力のある人のようでした。
そして、そんな自分を少し離れたところから見ている自分もいました。
「ああ、俺、元カノの前でかっこつけたいんだなあ」
こういうところは、学生時代からまったく成長していない(笑)。
結局、店には無事にたどり着きました。
かっこよく見えたかどうかは分かりません。
ただ、その数分間だけは、いつもより少しだけ頼りになる男だった気がします。
自分比ですが(笑)。
