UFOには基礎知識が必要という「事実」と「誤解」
山本弘さんの書いたネット上の記事、「愛なきエセUFOマニアは去れ!」が消えてしまった。
UFOについて語っている者たちが、UFOの事をろくに知らないという内容だった。
がっかりするだろうという気持ちはすごくよく分かる。「ウルトラマン」について語っている者は(少なくとも今では)成田亨や実相寺昭雄を名前だけでも知ってるのである。「機動戦士ガンダム」について語っている者は大河原邦男や安彦良和を名前だけでも知っているのである。「オタク論」について語っている者は岡田斗司夫を名前だけでも知っているのである。
しかしロズウェル事件を語っているのにスタントン・T・フリードマンを知らないという話である。
スタントン・T・フリードマン、物理学者の肩書がある一方、忘れられていたロズウェル事件を再発掘してきたメンバーの1人である。
フランク・エドワーズも知らない、挙句の果てにはETHも知らないという話である。
フランク・エドワーズはよく雑誌なんかに載っていた不思議な話を発掘してきたりした人である。南山宏さんの話の元ネタになったりしている。え? 南山宏を知らないって?
ETHは「ET仮説」、「UFOの正体は地球外生命の乗り物であるという説」を縮めてこう言う。あくまであれは「説の中の1つ」にすぎない。
確かに本来なら、基礎知識がないと話が先に進まない。しかし、ここで私が言いたいのは、「知らないのに語っている人がいた」という事実の方である。
知識をもってUFOを語る人は今に始まった訳ではなく、高梨純一さん(この人も不思議な話を雑誌に書いていた)はUFOに関して厳しい人で、「矢追純一UFOスペシャル」の間違いを、毎回本人に(SNSなんて無い)送りつけていたそうである。(ソースは多分志水一夫さんか山本弘さん)
今はまあ、UFOに関してはあまり知らないのに語る人はさほどいないのかもしれない。「オカルトクソ番組」も監視されているし。(いや、いると思うけどね)
UFOは、「UFOの嘘」等、「ちゃんとした本」が出るようになったのも大きいかもしれない。
しかし、知らないのに語る人のいるジャンルは存在する。その1つは「妖怪」だ。
知らない人の語る妖怪論の代表的なものが、「大阪・関西万博のミャクミャクのデザインは命輝寺のお札のパクり」、「夜中に道をふさぐ妖怪の『塗り壁』は水木しげるのデザインは間違っていて、本来は犬のような姿をしているのが正しい」等である。
命輝寺(そもそも架空の寺だ)の方は「順番が逆」で、先に大阪・関西万博のデザインがあったのである。
塗り壁の方の場合、「正しい」の部分が妖怪マニアの逆鱗に触れてしまったのだと思う。もとは「犬のような姿で『ぬりかべ』と描かれた絵巻物が見つかったが、よく語られる塗り壁との関連は不明」ぐらいの話である。
UFOでも妖怪でも、本当に語りたいならば、「マニアの意見」など意識せず、炎上覚悟で語れば良いと思う。
まあ、「正しい」とかいうマウンティング行為をしなければ、返り討ちに遭うような事も無いのにねえ、と私は思っている。
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