インディフィニト・ノート 4話
<前話までのあらすじ>
安藤がスポーツカーを所有していた時代に峠攻めで有名な山の麓で既婚の金髪女性に出会った。間近で見ると目を逸らしてしまう程の魅力的な人だったので何とか一夜を共にしたいと頭をフル回転させて出てきた答えがドライブの誘いだった。これが起死回生の一手となり、その場から連れ出す事に、
成功するのだった。
1話は<1~5P>こちらから
3話は<11~15P>こちらから
4話<16~20P>
てっきり下山してから場末のホテルへと促される流れだと思っていたのだが意外にも目的は山の頂上付近で良いとの事だった。
昼間なら山頂から見下ろす景色は見応えがあり、感動もするだろうが今の深夜帯では、何も期待できないと言っても過言ではないだろう。田舎過ぎて夜景のイルミネーションとはならないからだ。目的地付近に付いたら、指示すると言ったので、それまでは車の話で盛り上がっていた。
もっぱら、NSXの話では、あったがキャッチコピーである『out dreams
come true』=緊張ではない、開放するスポーツだ。から始まり、名前の説明も「ニュー、スポーツカーと未知数を表すXを合わせた。New SportsCar
Xの略である事をスラスラと答えていたので感心する程だった記憶がある。
形式的に好きな男性のタイプを聞いたような気もするが記憶がそこだけ
ゴッソリと抜け落ちている感覚が、ずっと残っていた。つまり、あまり重
要ではなかったと脳が判断した訳だ。
16
15分後、安藤は、かおりの指示した場所に差し掛かると通行の妨げに
ならない所へ、停車させると、ずっと気になっいていた話題に切り込む事
にした。
「かおりさんが耳にしているイヤリングって……」
聞いて良い事なのか分からなかったので、語尾は弱々しくなっていたが
タイミングは悪くないとも思っていた。
「さっきからチラチラ見てるなぁーとは思っていて耳か、うなじフェチな
のかと予想してたんだけど完全にハズレって滅多にない事だから明日、雪
が降るかもね!?」
「へぇー。そんなに珍しい事なんだ。それは何だか悪い事したねっ」
特に怒った様子はないので口調も軽やかに戻っていく。
「まぁ、初対面なんだし、外れる確率の方が一般的には高いんだから落ち
込んでても意味わかんないよねー」
話す口調はギャル風だが、ずっと眺めていても飽きない顔に出会ったの
も初めてかもしれない。
17
かおりの声が、かすれ気味になっていたので車に常備させていたミネラ
ルウォーター入りのペットボトルを渡すと一気に飲み干していく。豪快に
一気飲みという奴だ。ゴクゴクと喉から音が出始めて別の生き物なんじゃ
ないかという位に上下する動きを凝視していた安藤。
前よりもズボンの膨らみが膨張しているのが分かった。
(今日は本当に当たりだったな)
この頃になると一生分の運を使い果たしてしまっても良いとさえ思える
ようになっていた。
「たっくんって本当に変わってるよね!?」
「どうして、そう思う?」
放置プレイの一種なのかと思う程、質問した内容に対しての回答に時間
が掛かっていた。特にMっ毛がある訳でもないので辛抱強く待つ事にした。
「普通、スタイル抜群な女が隣に一緒に居たら、好きな部位を舐めまわす
様に見るんだけどな~」
18
かおりの体は出るとこは出て、引っ込む所は引っ込んでいるという稀に
見るセクシーダイナマイト系のそれだった。
「それは今までの男が普通ってだけで俺は、偶然、そこに該当しなかった
だけって考える事は出来ないかなー?」
「うーん。そういう考え方もあるとは思うけど結構、維持するの大変なん
だからね。もっと男を前面に出して欲しというか……」
今度は、かおりの方が急に歯切れが悪くなると俯き加減でいた。
「もしかして自信を喪失させちゃったとか。確かに普通ではない事だけ
は認めるよ。充分に魅力的な躰だとも思ってるよ。きっと他人より、理性
の働く力が強いんだと思う」
「つまり行動が伴ってないってだけで、もしかしてだけど夜はマグロって
事ないよね?」
「それは心配不要だよ。むしろ攻守交替は得意な方だし!」
かおりは不安が解消されて求めていた答えが出てきたのか満足気な表情
が出て晴れやかになっていた。
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「確か私が身に着けているイヤリングの話だったねっ」
「そうそう」
ついに聞きたかった事が聞ける瞬間がやってきたと実感したが話の腰を
折るのも嫌なので聞き上手に徹する事にした。
「これは元カレの親友がジュエリー職人だって聞いてたから、お願いして
作って貰ったの」
「金で出来た100tハンマーってのがイカツイし似合う人も限られるよね。センスの塊だとも思うよ」
「確かに、十代や二十歳そこそこじゃ絶対に似合わないし。着ける勇気も
ないんじゃないかなー」
ドヤ顔のかおりを観ながら、安心すると次の段階へ行く為に更に深掘っ
ていくと決めた。
「ちなみに一応聞くけど24金じゃないよね?」
「もちろん。不純物無しの金だけってなると単純に重いしジュエリーなら
強度も必要だからって事で18金だよ」
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4話<16~20P>
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