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インディフィニト・ノート 15話

<前話までのあらすじ>

体育教師の鬼頭と男子生徒との攻防が終わると、近隣の三校の2学年の代表者、最多十人で争われる全中戦争が夏休み中に開催される事となった。下級生の細川は、自分の意見を出したが3年生はメンバーから除外しようとする情報を入手していた。そこで、ある約束を提示し3年生代表の五人と契約する事に成功していた。

1話は<1~5P>こちらから
14話は<66~70>こちらから

         15話<71~75P>

 細川は一週間後、人数と名前を書いたメモ用紙を3年生代表が出席する幹部会に提出した。メモを順番に回し読みして止まる時まで黙ってリアクションを見守っている。

 特に3年生の代表者五人はニヤケ顔で興奮した様子だった。司会を仕切ってた島谷が口を開いた。
「細川、これは何かの冗談か?」
「いえ、恐らく、このメンバーで参加されると予想されますっ」
「このメモに書かれているメンツは全員、3年生だぞ。全中戦争の中は真ん中の2年生で闘うルールの筈だ!」

 近隣の三校で取り決めた絶対的ルールに対して悪ふざけをしていると島谷は思って語尾を荒げた。
「ですから、そのルールを逆手に取った作戦で動いてきたら残りの二校は、後手に回り続け勝利の確率は遠のく筈です」
「……」

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 普段なら、この手の話に真っ先に声を荒げる特攻隊長の西田がダンマリを決め込んでいる。次に番長、裏番も動きは無い。流石に、いつもと流れが違い過ぎて不安になる島谷が副番長に意見を求めた。

「副番の坂本さんは、どういう考えですか?」
「あぁっ俺か? ちょっと待ってくれ」
 仮にも副番というポジションを与えられてているので後輩に舐められてはいけないというモードが働き、必死に頭を巡らす。

「いつもなら、お三方の意見で坂本さんには回らないのですが体調を崩されているのか……。進行としましては意見が欲しいです」
 島谷としては変に勘繰って三人を刺激したくないという思いが先行してしまい。頼みの綱として声を掛けたのが副番の坂本だった。

「島やん。俺は細川の意見に対して可能性は無いと信じたいが一方的に否定するのも違うとは思う」
 ここで完全否定すれば今後の覇権に関わる。

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 そう思った坂本は上の三人と目を合わせて意思疎通を図った。
「そうですか。つまり、細川の意見が通るって事でしょうか?」
「まぁ、そうやな。一旦、様子見でも良いんじゃないかと。違ったら違ったで対策練ればエエしな」

 代表者の中では一番冷静に物事を見れるのが坂本の強みだったし。アダ名呼びで相手の距離を一気に縮めるのが上手かった。後輩思いでもあり、人望も厚かった。
「分かりました。坂本さんが、そこまで言うなら尊重します。皆さん。反対意見はありませんか?」
「……」

 普段の会議ではありえない程、静かだった。
「では細川の案で決定です!」
 島谷は後から不満が出ても対応できるように念の為、確認を取る動きをした後、大声で決定を告げた。
   
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 代表の最後の一人、親衛隊長の奥島は意見を求められるか最後までドキドキしていた。幹部会の解散後、心臓の鼓動を落ち着かせる為にいつものルーティーンである胸ポケットに入っている櫛でリーゼントを整え終えると、やっぱり会議はいつまで経っても慣れないなと感じていた。

 頭で考えるより、身体を動かすのが得意なタイプだった。レスリングを得意としたファイトスタイルでグラウンドや草が生い茂ってる土手なら誰にも負けないと豪語している男だった。

 つまり、アスファルトやコンクリート状で作られた屋上では実力を半分も出せないイメージも多かったが実はそんなこともなく、キックボクシングも
普通に上手かった。しかし特攻隊長の西田からはレスリングが得意としか伝えられていない下級生。

 その中の猛者が屋上に奥島を呼び出し下剋上を狙った事があったが、そんな事を知らない奥島はタックルに行くフェイントを見せての左ハイキックで秒殺してしまった。

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 これは西田が数人の下級生と掛け試合を裏でしていて奥島が勝つ方に大金を掛けていた事が分かり、フェアじゃないと怒った奥島は受け取った額の半分を回収して下級生に戻し手打ちになった過去があった。

 それ以降、西田と奥島は犬猿の中になり、二人で行動する事は見掛けなくなった。只、お互いガキみたいな小競り合いはなく、適度な距離を取っていた。なので陰湿な虐め等はなかった。

  3年生代表の五人は残りの90万円の分配をどうするか授業そっちのけで各々、考えてた。しかしながら暁海高校の選抜メンバー発表の正式な報告がなされた時に浮ついた気分は見事に打ち砕かれてしまった。

 全員3年生で選抜されていて計七人で細川のメモと全く同じ内容だった。細川は手付金は返却する必要はないと「私になったからには負けません!」と言って代表者五人の拇印が揃ってる誓約書を胸ポケットから取り出して、指揮権が移った事をアピールした。


      75

         15話<70~75P>  

16話は<76~80P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから

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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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