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インディフィニト・ノート 27話

<前話までのあらすじ>

 奥島は黒崎に対して、お返しとばかりに屈辱的な技を決める。この技が自力で脱出できないのが分かると鶴居が乱入して技が解かれた。多少強引ではあったが、この様子を見て西田も選手交代し西田VS鶴居が幕を開ける。鶴居の一方的な打撃で西田の動きを止めてから黒崎と鶴居の連携が見事に嚙み合って西田に対してツープラトン(合体技)を成功させることができた。


1話は<1~5P>こちらから
26話は<126~130>こちらから

         27話<131~135P>

「黒崎、何回も言わせるな。これは変則プロレスルールだろう。3カウントに意味なんかないんだよ!」
 奥島は珍しく挑発に乗る形で声を荒げた。相方に対する雑な扱いに額の血管が浮き上がっていた。

「試合中、すんませ~ん」
 一触即発のピリ付く空気を壊す人物が自転車で乱入して来た。カマキリハンドルの自転車を停車している。奥島は苛つきながら声のする方向へ顔を向けると見慣れた島谷だと分かる。

「どうして進行役のお前がここに?」
 戦闘力に関していえばパシリと同等では、あるが幹部会のミーティングを進行してる重要ポストでは、あったのでキョトンとしてしまった。相手側の暁海校の二人も珍入者をどうしたものかと考えていた。

「細川さんからの差し入れを僕が代表で届けて来いと頼まれました。私、島谷と申します」

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 そう言い終えるとバスケット用のバッグからスポーツ飲料を五人分を先に取り出してゴングが置かれている長机の上に置いた。疑いの目が向けられている事に当然気付いているので蓋を外してゴクゴクと喉に流し込んで安全性をアピールした。

「毒や下剤等は入っていません。それとレフリー不在の為、ギブアップに使うタオルを2色展開で2本用意させてもらいました」
 えんじ色と白のタオルも机に乗せた。
「折角、用意してくれたんだし、少し休憩といかないか?」
 頭の切り替えに関しては3年生では奥島が抜きに出ているので質問を投げかけた。

「安全かどうかは私たちが判断するわ」
「まさか、アイツらの提案を受けるのか?」
「この空気じゃ、プロレスって雰囲気でもないしレフリー不在の欠点を補うタオルを用意されてるんなら拒否するのは無粋でしょうよ。安全性を第一に優先してるって事でしょ」
 
     132

「分かったよ。ここで俺だけ拗ねてたら超カッコ悪いのだけは分かった」 
 鶴居から始まった会話は黒崎が折れた事で試合中断の流れになった。奥島は倒れている西田の頬を数回張ると目を覚ます事に成功した。状況が分からないながらも肩を貸してもらいながら起き上がる事に成功するとリングを降りてパイプ椅子に座った。

「俺達は先に頂いてるぞ」
 黒崎と鶴居は喉の渇きを潤すようにペットボトルのスポーツ飲料を半分近く飲み干していた。後からパイプ椅子に座った奥島と西田もスポーツ飲料を同様に飲んだ。半分ぐらい飲んだ辺りで奥島が鶴居の空のペットボトルが横倒しになっており、物欲しそうにこちらを見ていた事に気付く。

「こっちだって汗かいてんだから見つめるな」
 西田は返事をせずに視線を逸らしている。
「分かりました。僕ので良ければ差し上げますよ」

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「島谷くん。それはバカにしすぎだろ?」
「いや、途中でも全く気にしないわ」
 不満顔の黒崎を他所に鶴居は3分の2以上残っている飲みかけを島谷から受け取るとゴクゴクと飲み干していく。

 西田は飲み終わるとタオルの方を凝視した。えんじ色と白とはファミコンカラーを意識しての事か。どっちが何色を選択するか一波乱あるかもしれないと思った。
「俺達は白で良いよ」

「何でそんな簡単に決めるんだよ」
「飲み物の貸しは返さないと」
 鶴居は、黒崎の意見をあっさりと否定してしまった。全ては杞憂に終わった。

 島谷から受け取った飲み物を飲み干してから鶴居は白のタオルを手に取ると額と首の汗を汗拭きに使っていた。顔の汗が拭き終わると自身のTシャツ脱いで雑巾のように絞りだした。汗と思えない水分量が床に滴り落ちるのを漫画かと思うくらいに驚いた二人。

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 黒崎は見慣れているのでノーリアクションだった。
「お前ら休憩するのは良いが俺達は友人でも仲間でもねぇよな」
 和んでいる雰囲気の中、西田が口を開いた。
「何だよ。急に」

 黒崎は、言い終わると頬を膨らませている。別に決着がついたとは思っていなかったが半殺しをしたい程、恨みがある訳でもない。それは鶴居も同じ気持ちだった。
「奥島。未だ、決着が着いてねぇんだよな?」
 西田は相方に勝敗の確認をとる。  

「あぁ、西田の言ってる事は、ある意味正しいと俺も思う。15分も戦ってた訳だし少しは休憩があっても然るべきだと思っている」 
「成程、焦り過ぎても意味は無いか」
「そういや、肝心な事を聞くのを忘れてたんだが何故、私たちが戦ってるのですか?」
 鶴居は冷静になって考えて辿り着いた結論を口に出した。 

     135 

         27話<131~135P>  

28話は<136~140P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから

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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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