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インディフィニト・ノート 13話

<前話までのあらすじ>

安藤は水泳で久しぶりの本気モードという事もあり、秘密の特訓に集中していた。その中で記憶の中に封じ込めていたライバルだった和真と幼なじみの紗世も思い出していく。悲しくて苦い思い出を振り切って里中との対決の当日の情景を思い出していた。

1話は<1~5P>こちらから
12話は<56~60>こちらから

         13話<61~65P>

 当時のインスタントカメラは女子が持つには大きくて重い。しかも見た目がゴツすぎるということで女子からは不人気だった。そこで軽量化されて見た目も可愛いチェキが登場したので当然、大ヒットした。

 チェキの商品開発をするにあたっては、女子高生の意見を徹底的に取り入れ、いわゆるコギャルにウケる商品開発が行われていたそうだ。一番売れた年の販売台数は世界で100万台を叩き出したと記録に残っている。

 ちなみに正式なブランド名はあまり知られていないinstaxだ。チェキという名前の由来は英語のcheck it(チェックする)から来ており。どんな時で
もどんな場所でも活躍してほしいという意味が込められている。

 当時、女子高生に人気だった商品が現在は小学生の女子が持つ程の人気を誇っている。カラフルな色の登場も大いに関係している。特に中間色のような淡い色彩のパステルカラーは侮れない人気になっているそうだ。

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  3年生の安藤のクラスは、というと女子生徒全員が早退という事態になり、偶然、女教師が体調不良の欠席という事で急遽、男女合同で保健体育をする事となった。その時間を担当する男性の体育教師は不信感を募らせてい
た。

 時代にそぐわないパンチパーマと黒色レンズの眼鏡をかけて赤い上下のジャージ姿だった。冬でもインナーは白い半袖のTシャツという拘りようで禁止されている竹刀(ミニサイズ)を白Tに隠し持っていた。

 いやゆるドラマや漫画に出てくるような熱血教師で名前は、鬼頭辰男だった。卒業していく先輩達は辰ちゃんと呼んでいたが俺たちが2年生の時に、パシリの一人が呼んでいたのを、たまたま通りかかった本人に見つかり、2年の幹部ら全員がスクワット全員200回出来るまで何度もリトライさせられた事があった。

 イチ抜けではなく恐怖の連帯責任である。積雪の寒中水泳の案もあったが気合で乗り切る程、根性がある不良軍団でもなかった。

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 そんな出来事があったので名前呼びは廃止されて人差し指で頭の両側に添える昔ながらの鬼のジェスチャーが採用される事になった。
 声でバレる事は絶対に無いし、遠くからのサインとしても視認しやすい有効な方法だとして異論はなかった。

 次バレたらスクワットの他にも腕立て、腹筋が追加されるのは容易に想像がついた。もし体力が無い奴が、一人でも交ざっていたとしたら出口のない迷路を彷徨うようなものなので安藤はその話を聞いた時に一瞬にして機嫌が直る好物を聞き出す事を提案した。

 不良軍団の最初の案は、弱みを握る事を想定していたみたいだが全力で阻
止した。万が一にも逆お礼参りなんかが起こってしまっては下級生に申し訳が立たない事もニュアンスとして伝えた。

 更に最悪のケースは鬼頭が卒業式を終えた生徒に暴行事件を起こして職を失うような事になれば地獄の果てまで追ってくる性格だとも伝えた。兄貴の受け売りだったが説得する事に成功した。 

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 兄貴、本人から学生時代の話を聞いた事は、一度もない。家族も一度だって、その話題に触れた事はなかった。なので安藤は幼少期より聞いてはいけない事として受け取っていた。

 目的の方向が同じで、たまたま二人で商店街を散歩した時があった。進行方向で二組が喧嘩してるのが見えた。つまり2対2の喧嘩だった。当時、不良に興味が無かったので同じ高校なのか、他校なのか区別が付かなかった。

 力が有り余っているのか八百屋の陳列台に突っ込んだりして床に商品が散乱して大変な状況になっていたの。兄貴が近くを通り過ぎようとした時、目を合わせる人は、誰もいない。背を向けながら「お疲れ様です」という大声が聞こえた。兄貴の言葉は今でも覚えている。

「お前らが怪我する分には好きにしても構わんが店に迷惑を掛けるのは行儀が良くないな。機嫌悪かったら、全員、背が縮んでるかもな」とケタケタと笑っていた。

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 大暴れしていた四人は懸命に落ちた果物と野菜を拾い集めて仕分けを始めていた。傷物になった物は全額弁償するという話でまとまり土方のバイトで支払うという約束を店主と交わしていた。

 店主は後で安藤家に挨拶に伺うと話し掛けてきたが俺は忙しいから両親に
渡しといてくれとだけ伝えていた。後日、八百屋の店主から聞いた話だと警察よりも抑止力があるっていう嘘みたいな話を聞かされた。

 でも現場を見てしまってからは全くの嘘とも言い切れず、行方不明になるまで、ずっとお礼のメッセージと共に高級果物や米俵が玄関に置かれていたのをよく覚えている。

 一時は警察や格闘技関係からの勧誘が多かったが謎の失踪では勧誘も何も始まらなかった。後に聞かされる後輩達にとっては空想の登場人物だったんじゃないかと疑いを向ける奴の方が多かったくらいだ。
 でも実際に体験している世代は口を酸っぱく実在した人物だと頑として譲らなかった。

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         13話<61~65P>  

14話は<66~70P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから


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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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