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インディフィニト・ノート 17話

<前話までのあらすじ>

 細川に指揮権が移動して最初に暁海校の動きがあった。斑工業に奇襲を掛けて十人参加中のメンバーが半分の五人となった事が分かる。その動きを読んでいた細川は、奇襲で疲れているメンバーが居る場所へ内容を知らせずに特攻隊長の西田と親衛隊長の奥島を向かわせた。こちらが3年生、歴代最強の五人で参加している事を知る人物は、細川以外には居ない。二人がゲームセンターへ入ると斑工業の五人が倒れている事が分かり、奥へと進んで行くと暁海校の参加メンバーの四人が居る事が分かった。


1話は<1~5P>こちらから
16話は<76~80>こちらから

         17話<81~85P>

 全中戦争なので万全に回復するのを待っている程、お人好しでもなかった。これがもしタイマンバトルなら奥島は納得してなかっただろう。
「おれっちは特隊の西田だっ」
「親衛隊長の奥島だ。これから俺たちは暁海のお前達をブチのめす!」

「はぁー?」
「超武闘派で通ってる暁海高を舐めてんのか」
 二人はゲームを中断してキレ気味に答えていたが残りの二人は、何も言わずにゲームを続行していた。つまりゲームを続けている二人が格上だと分かる。

 向こうが、やる気が無いのなら、やる気が出るような状況にすれば早いと西田と奥島はアイコンタクトを取り、ゲーム中の二人を無視して返事をした二人と闘う事を優先した。

 先に動いたのは、奥島で三段ロッドを引き抜いて遊んでいたゲーム画面にヒビが入った。相手は威嚇だとは分かっていても破壊力に腰が引けている。 

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 相手は制服と顔を確認した。倒すリストに入っていない3年生が襲撃する事を理解できずにいた。また先程、聞いた言葉をビデオテープを巻き戻すように脳内再生を試みる。

「西田だーっ。親衛隊長の奥島だ」
(確か犬猿の仲じゃなかったのか? どうして一緒に行動してる?)
 頭の理解が追い付かないが考えている場合でない事は承知している。考えるよりも戦闘態勢を取るのが最優先事項と判断した。

「どうした? 親衛隊長の俺じゃ不服か?」
「神崎。こいつは一体どうなってるんだ?」
「そんなん僕が知る訳ないでしょうが!」
 奥島と対峙している神崎は混乱してる山里に説明が出きなくて苛々していた。

「まぁ良い。西田は俺の殺すリストに入っているんだから手間が省けたと思う事にする。それより、奥島はキックボクシングも強いから油断するな」
 山里は対戦する相手のデータに余念が無い。 

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「キックボクシングって事は打撃を警戒すれば問題ないって事だろ」
 上下関係を特に気にする柔道畑で育った巨漢の神崎は山里のアドバイスを受けて接近戦からの投げ技を想定するイメージで距離を潰していく作戦に出た。体を動かすことが得意な脳筋タイプだ。

 なので肝心な読解力は、低く弱点と言える。普段なら神崎に誤解の無いよ
うに説明できるはずが山里自身も狙われている為、肝心な所を省いてしまった。奥島はそれをちゃんと理解してローキックを数回に分けて細かく出して打撃の印象を強めていく。

 威力を弱めているのもポイントだ。
「何だ。歴代最強の五人衆って大した事ないじゃん」
 完全に相手を舐めてしまう神崎。
「それなら本気で行くわっ」
 ニヤリと笑った奥島は言い終わるか終わらないかの間で、神崎の腰目掛けて高速タックルを放った。

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 ドゴッ。巨漢の神崎の足は簡単に地面から引きはがされて慣性の法則に基づき、空中を移動した。あわや壁にぶつかる寸前であったが床に落ちた衝撃で技を受けた神崎の記憶は無くなり気絶していた。中央にリングがある。

「強すぎるのも罪な気がする」
「ラジャー!」
 コンビを組んでた時の会話で言葉を交わす奥島と西田。相手を倒したという露骨な表現は使わずに伝わる表現を予め決めて置いたのだ。何年か振りに使っても染み付いたものは忘れないのか奥島は西田の返事に、ちょっとした興奮を覚えていた。

 格闘ゲーム特有の必殺技の大声や衝撃音が継続的に鳴り響いている。つまりゲーム中の二人は喧嘩に参加する意思は未だないと思う。
 これは西田にとっては好都合だった。

 喧嘩慣れしてるとは言え、3対1になれば不利と言わざるを得ない。複数対決なら数を揃えた2対2の方が使える技も多かった。

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 なので、そっちの状況に持って行きたかったのだ。ノルマ、四人中の一人を相棒の奥島が倒した事によって精神的に楽になったのは、間違いなかった西田。
「山里さんよ。おれっちのデータは持ってるんだろうな?」
「いちいち、お前に教えてやる義理は無い」

 山里はハッタリに対応できるようなタイプではなかった。喧嘩の実力は、あるが評価は上位陣に食い込んでも下の位置に甘んじる事が多かった。
「へー。嘘が付けないタイプだ。まぁマーシャルアーツって具体的に何だって言われたら難しいよなー。気持ち分かるわ~」

 西田は相手の気持ちを逆撫でするように感情を乗せて話す。
「余計なお世話だ。西田、てめえは俺と口喧嘩しに来たのか?」
 相手の詳しいデータが無いので心に余裕が無くて早く戦闘態勢に持ち込みたかった山里だった。

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         17話<81~85P>  

18話は<86~90P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから

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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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