【ルーツ探し🌺ノウハウ②】先祖の土地を「旧土地台帳」で調べてみる(前編)
「うちは昔、土地をたくさん持っていて、隣の村に行くまで全部うちの土地だったんだ〜」
なんて話を聞いたことはないでしょうか。よくある田舎の旧家の自慢話ですが、うちの京都の先祖にも似たような話があります。
親戚によると、その村では、うちを含む有力な3つの家(親戚)でほとんどの土地を独占していたものの、戦後の農地改革でほとんど失ったのだとか。
私はそれを聞いたとき、「本当かなあ」と思いました。確かに、うちの先祖は江戸時代から続く豪農でしたが、本当にそんなに土地をたくさん持っていたのかどうか。ちょっとホラ話っぽくて、一体どこまで信憑性があるのか疑問でした。
それを確かめるために、今回、「旧土地台帳の写し」を取ることにしました。これはルーツ探しの定石の1つですが、私はこれまで取得したことがなかったので、このシリーズを始めたのをきっかけに、先祖の土地の調査にトライすることにしたのです。
▼「旧土地台帳の写し」とは
旧土地台帳とは、明治22年以降から昭和20年頃まで利用されていた土地の権利関係の記録です。
土地の場所や広さ、用途などのほか、代々の所有者名が書いてあるので、幕末から明治生まれのご先祖の名前がわかる場合があります。
最近、明治時代の除籍謄本の廃棄が進んでいますが、除籍謄本が取れなかった人にとって、旧土地台帳は古い先祖の名前を知る貴重な手掛かりともなります。
【参考】
▼「旧土地台帳の写し」を取る方法
「旧土地台帳」は、各地の法務局で保管されていて、誰でも無料で取得できます。ただし、現在の登記簿と異なり、コンピュータ化されていないため、原則として現地を管轄する法務局に出向く必要があります。
もっとも、このご時世なので、遠方の場合は無理をせず、郵送で取得したほうがいいかもしれません。私も郵送で取りました。方法は次のとおりです。
【郵送での請求方法】
①法務局のサイトで、不動産の登記事項証明書交付申請書(PDF)をダウンロードして印刷する。
②申請書に、請求者の住所氏名を記入して、「種別:土地」にチェックをつけ、調べたい土地の所在地(先祖の本籍地など)や地番、所有者名、請求通数などを記入する。
※あらかじめ先祖の本籍地を除籍謄本などで調べておきましょう。
③欄外に、「旧土地台帳写し」と記載する(私は目立つように赤字で記載しました)。
④返信用封筒を同封して、その土地を管轄する法務局に郵送する。
無料なので、収入印紙を貼る必要はありません。特に問題がなければ、1週間ほどで写しが送られてきます。法務局の支部の中には、旧土地台帳を扱っていない場所があるかもしれないので、事前に電話で確認したほうが安心かもしれません。
▼旧土地台帳の写し(実物)
これが、私が今日受け取った旧土地台帳の写しの写真です。2,3枚目をみると、ゴム印が押されていたりして、意外と現代風な感じがします。




▼土地の記録からさまざまなことがわかる
明治時代の旧土地台帳の写し。意外と簡単に取得できましたが、残念ながら漢字ばかりで、どこに何が書いてあるのかさっぱりわかりません😅
有名な歴史家の岸本良信先生のサイトを参考に、読み解いてみようと思います。
このサイトのおかげで、うちの本籍地について次のことがわかりました。
✅地目は当初、郡村宅地(郊外の住宅地)。明治43年頃、宅地に変更されたようです。
ちなみに、地目によって地租(固定資産税)の課税率が異なり、畑<郡村宅地<市街地宅地の順で税率が高くなるとか。
✅地積は「412」。単位がよくわかりませんが、それほど広くなさそうです(宅地ですし)。
✅地価は、20円12銭。ここに地積をかけて価格を計算するようです。
✅登記年月日の最初が空欄になっているのは、この土地を明治22年(1889)以前から所有していたことを示しています。様々な記録から、うちの先祖は江戸時代(1700年代)から代々、そこに住んでいたことがわかっています。
✅代々の土地の所有者として、3人の名前が書かれていました。一番古い名前は、高祖父(E十郎)です。
除籍謄本をみると、高祖父(E十郎)の生年月日は「嘉永元(1848)年8月12日」。明治時代は1868年から始まるので、その20年前に生まれたんですね(今から174年前です)。
旧土地台帳の写しと、除籍謄本を照らし合わせると、高祖父は、曽祖父がまだ15歳とのときにこの土地を譲り、その12年後に婿養子として届け出たことがわかりました。ふーん、何があったんだろう。
もしかしたら、高祖父の子どもは全員(6人)女の子だったので、親戚だった曽祖父が将来ムコになってくれることを条件に、土地を譲ったんじゃないかと想像しています。
▼本籍地以外の土地の調べ方
今回は、うちの先祖が住んでいた場所を調べてみましたが、次回は、その周辺の土地についても果たして先祖名義だったのか調べてみようと思います。
また近々、ルーツ探しの過程で始めた寺社と神話を訪ねる旅についても書き始める予定です。どうぞお楽しみに🌺✨
(続く)
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