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【旅の休憩所①】『日本人のおなまえっ!』 齋藤さんの謎

自分のルーツがわかると、さらにそれよりも昔のことを知りたくなるのが人間のさがというものです。私は山形の旅から帰ったあと、戦国時代生まれの齋藤氏が当時、どこから山形にやってきたのかが気になってきました。
だいたい昔の有力氏族って、大和などの畿内から地方に行くというイメージがあったので。

▼まずは名字から探ってみる

NHKの『日本人のおなまえ』というテレビ番組があります。私もこれまでに何度か見て、面白いなあと思っていました。その内容が日本人のおなまえっ!①として書籍化されたのを知り、さっそくAmazonで買いました。

その中で目にとまったのが、「さいとうさんの秘密」という章です。

それによると、「さいとう」の「さい」の漢字は100種類以上もあり、すべてをあわせた「さいとう」は、名字ランキングで10位に入るんだそう。意外とメジャーな名字なんですね。

うちのルーツである齋藤の「齋」は「斎」の旧字体で、東日本に多いらしい。脳科学者の茂木健一郎さんが、「『齋』はパーツが多すぎて覚えにくい」と指摘していましたが、私も見本を見ながらでないと書けません。
ややこしいので、以下は新字体の「斎藤」で統一します。

▼斎藤さんは伊勢神宮と関係があった

元祖・斎藤さんを名乗ったのは、いったい誰だったのか。本書によると、およそ1300年前、天照大神をまつる伊勢神宮に仕えた人に関係がある、ということでした。

昔、天皇の未婚の娘さんが「斎王」として、天皇の代わりに伊勢神宮に仕え、国の安全と五穀豊穣を祈ったそう。そもそも「斎」には「神を迎えるために身を清める」という意味があるのだとか

その斎王が住んでいた「斎宮」で、斎王をマネジメントしていたのが「斎宮頭」(さいくうのかみ)。簡単にいうと、神事をつかさどる長官です。この斎宮頭が、斎藤さんの元祖なのだそうです。

▼もともとは藤原氏だった

斎藤の「藤」が表すように、斎藤はもともと、平安時代の藤原氏がルーツ。平安時代中期、藤原北家の藤原叙用の子孫が、官職名である「斎宮頭」と、姓の「藤原」をあわせて「斎藤」と名乗ったのが始まりだとか。

本章の最後に、「国の平安を祈る斎王をもっとも近くで支え続けた元祖・さいとうさん。彼の誇り、願いが『斎』という文字、『斎藤』という名字に強く込められていた」と、まとめられていました。そうだったのか……!!

私は、斎藤さんの起源に感心するとともに、これでまた、うちの母方の親戚が宗教好きな理由が1つわかったような気がしました。
曾祖母の実家がお寺だっただけでなく、古くから脈々と伝わる宗教好きの血が騒ぐんですね、きっとそうに違いありません(←こじつけ)。

▼日本人のルーツは4つにわけられる

藤原氏といえば、いうまでもなく名門貴族なので、藤原氏に由来する名字というと、なんだかすごい気がします。

でも実は、昔からある名字の多くは天皇家に由来するため、特に珍しいことでもないようです。

あなたの名前で先祖がわかる』(萩本勝紀・BABジャパン)という書籍によると、天皇が貴族にごほうびとして与えたり、天皇が民間人になる際に与えられたりして、姓はどんどん増えていきましたが、元になる姓は「源氏」「平氏」「藤原氏」「橘氏」の4つで、あわせて「源平藤橘」(げんぺいとうきつ)というそうな。

そのうち藤原姓は、あの大化の改新で有名な中臣鎌足が、ごほうびとして天智天皇から姓をたまわったのが始まりです。その後、斎藤のように色々な姓が作られて、いまや「藤」のつく名字は300以上存在するのだそうです。

とりもなおさず、山形の齋藤氏は藤原氏の末裔ということなので、元々の出身地は大和ということにしておきましょう。

▼ご先祖が村を開拓したのには理由があった

ところで私は、うちのご先祖がなぜ、戦国時代にわざわざ別の地域から山形の庄内地方に移住して村を開墾したんだろうと疑問を抱いていたのですが、同書に次のようなヒントがありました。

戦国時代になると、全国的に封建制度(武将・領主が土地を管理して臣下に分与して領内の政治を行う制度)が行き渡ったため、新たに開墾してその地名を名字とするような方法や土地もなくなりました。……こうして武士たちは、中世のように名字の地とする土地を所有できなくなり、土地に結びついていた名字は、単に先祖代々伝わる家名となったわけです」

なるほど、全国的に土地不足だったんですね。

Wikipediaで「新田」を調べると、「戦国時代、各大名が国力を高めるため競うように米の増産、農地開拓に取り組んだ」と書いてあります。そうか、うちのご先祖も、土地不足に悩むどこかの大名から命じられて村(新田)を開発したのかもしれません。

こんな風に、ご先祖について調べると、知りたいことがどんどん増えていって、いつの間にか色々なことに詳しくなっていきます。私が日本史好きになる日も近いんじゃないか。そんな予感を抱かせる本との出会いでした。

<<<次の話を読む(旅の休憩所②)

   >>>【マガジン2】ルーツ旅【山形庄内地方】

   >>>【マガジン1】ルーツ旅立ち前:このブログの一番最初の話

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もののふ椿🌺ルーツ旅であなたもドラマの主人公に✨ サポートありがとうございます! 近々、家系図のよくわからない部分を業者さんに現代語訳してもらおうと考えているので、サポートはその費用にあてさせていただきます。現代語訳はこのnoteで公開しますので、どうぞご期待ください。

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