Week20: Entrepreneurship Through Acquisition
Thanks Givingはアメリカにおける重要な祝日であるため、来週は一週間大学が休みに入ります。多くの人が家族に会うために大学を離れるため、キャンパス内は非常に静かで、日本の年末のような雰囲気を味わっています。
今日は秋学期の後期から始まった"Entrepreneurial Acquisition"というSearch Fundの授業に共有したいと思います。
Entrepreneurship Through Acquisition
Search Fundという言葉は日本でも徐々に普及してきましたが、企業買収を通じて会社経営に携わるモデルです。
PEファンドのように見えますが、ユニークな点としてSearcherと呼ばれる買収後に自ら経営人材になる人が買収先を探す期間の必要経費(20-30万ドル/年)を集めるためにファンドを組成し、2年程度のサーチ期間を経て、10-50億円程度の規模の買収を行います。
このSearch Fundモデルは1984年にStanford大学で生まれたモデルと言われており、以来、StanfordではSearch Fundに関する研究とコミュニティ作りが行われています。(5月に参加したSearch Fund Conferenceも米国全土からStanfordに関係者が集まるイベントです)
Entrepreneurial Acquisitionは、Search Fundの経験者そして投資家として有名なJim EllisおよびGerald Riskが講師をしているクラスで、毎回Caseを読みながら、買収候補先へのコミュニケーションの仕方、投資家のポートフォリオ、買収後の従業員コミュニケーションなど、実践的な内容を学びます。
私が一番好きな点は、Caseで扱われる経営者が授業に参加してくれるため、Caseについての議論を実際の経験者と行うことが出来ます。内容的に関心があることもありますが、個人的に秋学期のベスト授業です。
Search FundモデルではSearcherが経営参画後、数年でExitし、投資家側に回るという流れが出来ており、次世代のSearcherを生み出すエコシステムができてきています。事例自体はPEモデルと比較するとまだ多くないものの、平均リターンはPEよりも高いと言われており、このモデルのユニークさがわかります。
日本でも徐々にこうしたSearch Fundの実際の事例が生まれてきています。投資家の数やExit環境がこれからのチャレンジではありますが、日本にもこのモデルが定着すると事業承継問題の一つの解決策になるのではないかと思います。

今週の発見①
Thanksgivingはアメリカ開拓時代の収穫祭に端を発しているため、英語圏でもアメリカとカナダの一部のみで祝われています。アメリカでは最も大切な祝日のため、実際のThanksgiving前にも多くのお祝いが開かれます。MSxによるThanksgivingも先週開催され、とても楽しい時間を過ごすことができました。幹事のみんなありがとう!

今週の発見②
StanfordとUC Berkeleyは西海岸の名門大学として長らくライバル関係にあり、この2校によるFootball対決はBig Gameと呼ばれ、試合の何日も前からお祭り騒ぎが始まります。Stanfordは木がシンボルであり、これを倒すためにUC側が斧を持ち出したということで、斧を巡る争いとも言われています。
直近4年間は負け続けていましたが、今年はなんとかStanfordの勝利に終わりました。UC Berkeleyからも多くの学生が訪れており、普段とは異なる試合を味わえました。

今週もお読みいただき、ありがとうございます!
