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ムーさんとストレス発散。

娘と一緒になって、
プールで全力で遊ぶ妻。

夕方からは仕事が控えているのに。
なんというバイタリティ。

ムーさんには絶対無理だ。

あの活力は、
いったいどこから湧いてくるのか。

まるで、
常に泳ぎ回るマグロのようだ。

もしかしたら、
全力で遊ぶことが妻にとっての
一番の休息なのかもしれない。

引っ越してくる前、
産後に大きく体調を崩した頃を思えば、
元気になったな、と思う。

結果論にはなるが、
瀬戸内にやってきてよかった。

楽しそうにはしゃぐ二人を見ていると、
そんなふうに思える。

ぼーっと眺めているうちに、
あっという間に時間は過ぎ去り、

気付けば、家へと戻ってきていた。

私と娘を玄関に下ろすと、
妻は休む間もなく仕事へと向かう。

さてと。

ここからは、私の出番ですかね。

頑張る妻に、
美味しい物でも作りますか。

……まあ、それは半分建前。

私にとって料理は、
今や癒しなのだ。

そして、
どうしても作りたい料理がある。

中華の鉄人こと、陳建一氏に師事し、
今も第一線で活躍する、中華の巨匠。

菰田欣也氏。

彼が教える、
究極のお家チャーハン。

あらゆるレシピを試してきたが、
納得するチャーハンが出来たことは
これまで一度もない。

やはり、家庭用の火力では無理なのか。

ましてや、IHなどでは。

これでダメだったら、
もうお家チャーハンは諦めよう。

母親が作ってくれたような、
素朴な焼き飯。

もう、あれでいいじゃないか。

冷凍ご飯に、ソーセージと
ミックスベジタブル。

今後は、あれ以外作るのはやめよう。

背水の陣で挑む、
究極のチャーハン作り。

季節と時間と予算の都合で、

白菜は、キャベツに。

カニカマのみで、
かまぼこは無し。

豚肉は、
トップバリュの焼豚に。

少々の変更はあったが、
他は概ねレシピ通り。

ちゃんと菰田のカニ戦法で、
ごはんもパラパラにした。

さあ、吉と出るか凶と出るか。

出来立てを、ひとくち。

スプーンですくって、
おそるおそる。

口へと運び込む。

舌の上に、チャーハンが乗った。

その時。



……着ていた服が、弾け飛んだ。



生まれたままの姿になった、
牛であった。



今まで食べたチャーハンで一番おいしい…。
これが家で食べられて良いのだろうか。
入れたキャベツがいい仕事しすぎ!
お盆休みに、ぜひ挑戦してみてね。

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