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ムーンプランナーの不思議な特徴

書くだけで自分の力が引き出される変なレイアウト

ムーンプランナーは、月曜日や1日から始まる手帳とは異なり、新月からページが始まります。満月までくると新しいページになります。
その繰り返しでできている、変わった手帳です。


1年2冊の分冊スタイルで、春分の日の次にくる新月から始まる春夏版と、秋分の日の次にくる新月から始まる秋冬版に分かれています。

レイアウトはとても変わっています。(意匠権取得済み)
新月からページがはじまり、ページ毎に日数が違う場合があります。
月の満ち欠けにあわせると、約二週間ですが14日のときもあれば16日の時もあるからです。
一見不規則に見えますが、日にちは全く変えていません。ただ一般的な手帳やカレンダーのフォーマットからずれた位置になっているだけです。

新月欄と満月欄は特に大きく作られています。
ここはぱっと見て直感的に大事な日だとわかることが目的であり、満ちていく期間・欠けていく期間それぞれのテーマや課題を設定して書き込む欄でもあります。

意匠権商標兼取得済み

この特徴的で違和感のあるレイアウトは、「処理流暢性の低下」が起きています。

処理流暢性とは、人が物事を理解するまでにどれだけスムーズかを表す言葉で、心理学のテーマになります。
どちらかというと処理流暢性は高い方が簡単で美しくよい、と感じられるものです。現代はこの処理流暢性の高さが重要視されており、特にオンライン上のやりとりには血道を上げて処理流暢性を高めようとしているような状況です。

それに対して、ムーンプランナーは、処理流暢性が低いです。
ぱっと見てわかる、頭を使わなくてもわかりやすいことが優先される処理流暢性の高さが重要視される現代に真逆の構成です。
しかし、ここには、意外なメリットが隠れています。

処理流暢性を下げることは、ユーザーの脳を活性化させ集中力を高める効果を発生させます。

つまり、いつもとは何か違う状況にあるとき、脳は違和感を感じてフル稼働し始めるのです。

惰性で考えてしまういつものスケジュールも、違和感のあるレイアウトによって、明らかに注意深く鮮明に考える態度が自然と発生します。そうしようと努力することなく、引き出されるのです。

それによって起きるデメリットもあります。わかりにくい、理解しにくい、それゆえにイライラしたり不快感を感じる等が代表的な反応です。

しかしムーンプランナーは、月の満ち欠けをベースにしているため、どこか神秘的なものへの期待が先に生じています。

なにかいいものであるという期待を持って違和感を見ることになるため、デメリットよりは好奇心や興味関心の高さの方が優先して引き出されます。
また、月の満ち欠けというのは太古の昔から変わらない自然のリズムという安心感もあるため、不快感は限りなくおさえることができるのです。
そして、処理流暢性が低いときに生じる注意深さや目新しく新鮮に感じる感覚が自然と引き出されます。

じっくり違和感を持って見ているだけで自然と引き出されるのですから、がんばって興味を持とうとしなくてもよいのです。ただ注意深く見るだけで、いつもの予定の組み方がいつも以上に冴えた思考の下で行われます。

処理流暢性が高い方が、思考は冴えるのではないかと思うかもしれませんが、スーッと入ってくる情報に対して脳は考えることをやめてしまう傾向にあると言います。つまり、処理流暢性が高いと情報の内容は精査されず、たとえ間違った内容であっても正しいように感じてしまうという大きな落とし穴があるのです。

ムーンプランナーは、自然のリズムでありながら、人工的にユーザーの能力を引き出す仕組みが隠されています。しかし、能力を引き出すために強い意志の力や過酷な努力は必要ありません
ただムーンプランナーのレイアウトをよく見て、日にちや曜日をじっくり見つめ、自分の予定を書き入れることでそれは引き出されます。
これが、この独特なレイアウトに隠された意図であり、狙いです。

繰り返しになりますが、この効果を発揮するには、むずかしいトレーニングや新しいスキルを身につける必要はありません。一見複雑に感じるので、なにかやらないといけないと思うかもしれませんが、全くそんなことはないのです。
ただし、自分の感覚と思考力に制限を与えずに、素直になる必要があります。

特に、「手帳は書くもの」だと思っていると、効果は感じにくくなります。
手帳は、見ることで時間の流れや距離感を把握して行動を決めるための道具です。ということは、見るのが1番目であり、意外かもしれませんが書くことは見ることの補助にすぎません。

だから、何を書くかよりも、まずはよく見ることです。
曜日はどうなっているのか、月末がかさなっているのか、連休があるのか、自分の仕事はどんな感じなのかを、じっくり日にちや曜日をたどりながら見つめて、読み取っていきましょう。

(そして思いついたことがあったらすぐに書き込みましょう!なので、ペンを片手に持って見るのがおすすめです)

月の満ち欠けリズムは現代社会にこそ効く

違うことは戦うことではないことを体感する

ムーンプランナーは、見た目が変わっているだけではありません。
思考力を引き出す処理流暢性が低いレイアウトは、月の満ち欠けサイクルに厳密に従っています。

そのため、予定を書き込むだけで、満ち欠けのリズムの上で自分の予定がどのように動いていくのかが一目でわかるようになります。
それは、人工的に感じている日々の生活も、ちゃんと自然の上に乗っているのだと感じられる力があります。

また、現代は太陽のリズムで作られた暦で動いており、月の満ち欠けの暦は忘れられています。

太陽のリズムで生活しながらも、月の時間を感じ取ると「いろんな時間があってもいい」「同じ時間の上で、違う尺度が存在しても問題や衝突は起こらない」と言うことに気がつきます。
自分の意見を通すには戦ったり反抗するしかないと思っている人もいますが、そういうことをしなくても自分らしく生きても何の問題もないと感じ取れるのです。

現代に適切なスパン=約二週間

現代の時間を生きながら、月のリズムを取り入れると、時間の節目が今までより多くなることで、問題も小さく小分けにすることができます。

一ヶ月では長すぎますが、1週間は普通に仕事をしている生活だとあっという間に終わってしまいます。

しかし月のリズムの約二週間は、そんな忙しい日々でも「やったこと」がはっきりと目に見えるようになっていきます。

特に処理流暢性の低いムーンプランナーのレイアウトに自分の予定をのせることで、今までよりはっきりした視点から見つめることになります。なにもしていない、なにもできなかったと流してしまうのではなく、「あれもこれもできている」と気づく入り口になります。

これらは、無理になにかをはじめたり、努力をしたりしなくても、ムーンプランナーにいつもの予定を書き込むだけで、突然見えてくるようになります。(処理流暢性の低さによる効果が出にくい人もいますが、注意深く見ていくと、誰でも徐々に頭が冴えてきます)

満ち欠けの力を現代にあわせて再解釈する

慣れてきたら、次のステップに進むこともできます。

古来より洋の東西を問わず、月の満ち欠けにあわせて農作業の予定が組まれたり、保存食や酒造りなどが行われていました。
つまり月の満ち欠けには地上にあるものになんらかの影響を与えると信じられていたのです。

満月の頃は水が上にのぼるので、フルーツは水分が多くみずみずしくなりますが、その分収穫してもすぐに腐ってしまいます。それが長期保存したい場合は新月に近い頃に収穫するように、という言い伝えになっていきました。
新月の頃は水分が下に下りるので、新月に伐採した木材はすぐに乾いて歪みもなく腐りにくいので高価な建材になりました。いまでも新月伐採の木材や竹材は珍重されることがあるそうです。

現在は科学の力でこういった些細な自然の影響を抑えることができますので、あまり心配する必要はありません。
でも当時は、消毒の概念もなく、電気もないのですから明かりや冷却は限定的なものでした。今は満ち欠けの些細な動きを気にしなくても、冷凍したり遠くまで早く移動できたりと、当時から見ると魔法のようなことがどんな人にも提供されています。嬉しいことに、勘と迷信が大部分を占めていた満ち欠けのルールを気にする必要もなくなったのです。

しかし月がなくなったわけではなく、月の影響力も特に変わった訳ではありません。

それを現代の生活に合うようにシンプルにそぎ落とし、再解釈していくと、新月からの満ちていく期間(waxing moon)は「増える、増やす」、満月からの欠けていく期間(waning moon)は「減る、減らす」と再設定することができます。

満ち欠けのすべての月の位置に合わせて意味を当てるというのも古くからよく見る解釈ですが、ムーンプランナーは現代に合わせて極めてシンプルに2つの面にわけるという解釈をしています。
なので、ページも新月ページと満月ページの2パターンです。

この考え方を、日々の予定に組み込みます。
自分に取って「増やす」に当たるアクション、例えば試験勉強で暗記がたくさんあるとか、肌の潤いを増やしたい、筋トレして筋肉をしっかりふやしたい、などというテーマは新月からのページに集中的にいれてみたり。
「減らす」に当たるアクション、例えば部屋の片付けや、厄介事の解決などは満月からのページに配置してみる、といった具合です。
特に予定がなくても、「今の自分が増やしたいものは」と考えてそのページの日数、約二週間のテーマを設定するのも非常に効果的です。

これは人生を大きく変えることもできる考え方です。
やりたい目標を「増やす」「減らす」の両面から考えて、適切に予定に落とし込んでいくと、より効果に繋がる精密な計画を的確に立てることができ、無理のないスケジュールで実行し、その間ずっと集中力が高いまま保てることも可能です。

つまり、目標設定を正しく行いムーンプランナーで計画を立てれば、高い集中力を保ちながら、あまりがんばっていると感じないまま結果にたどり着くことはあり得ます。なんか、スーッといくのです。
強い意志や過酷なトレーニングもなしに、です。

ちょっと嘘みたいな感じがするかもしれませんが、これは上級者向けのやり方です。ただ、正しく理解していれば、特に苦しい思いをしなくても結果に繋がる道をするすると見つけることは可能なのです。

「習慣化」も満ち欠けを背景にすると…

月の満ち欠けは、途切れることのない繰り返しのサイクルです。
日常生活で何か失敗しても、リセットすることはできません。が、月のリズムは毎月新月にリセットされています。

ムーンプランナーを使うことで、意図的に新月にリセットし、満月にチューニングをすると、約二週間に一度は調整を行うことになります。こまめに調整を入れつつ、全体の流れは止めないということが、特になにか特別な指導がなくてもできるようになるのです。

続けたいことは、いきなり1年2年を考えるのではなく、(それを念頭に置きつつも)まず目先の満ちていく期間の2週間、欠けていく期間の2週間のみに焦点をあてます。

新月欄・満月欄には、その期間にやることを書いておきましょう。
開くだけでそれがぱっと目に飛び込んできて、たとえどの日にちであっても新月欄・満月欄に書いてあることは強い影響力を持つようになります。

習慣化は、ぼんやりはじめるとゴールが見えない中をがむしゃらにいくことになります。最初から週間単位かそれ以下の緻密な計画を立てられるなら結果は違うかもしれませんが、それだって絵に描いた餅になるケースはかなりあります。
しかし、満ち欠けは最初から決まっている節目であり、日常の節目とは違ったどこかドラマチックな要素があります。そこを節目として取り入れていくと、「なんだか特別なことをしている」というのが引きになりモチベーションがわいてきて、やることが楽しくなり(行動自体が地味でつまらなかったとしても!)、なんとなくいつの間にか続いてしまい、続けていると案外すぐにうまくなって手応えを感じるようになり、あれよあれよと変化に繋がっていく…みたいなルートも、よくあります。

そうはいっても、あまりに普通と違う形なので、想像つかないかもしれません。習慣化はつらくてつまらないもの、続かなくていつも自尊心が傷つくもの、という思い込みの方が強いと思います。

でも、まずはムーンプランナーをよく見て、曜日の並びや自分の仕事の予定などを書き込んで時間の流れを読み取っていきましょう。
新月の後にこれがくる、あのイベントは半月、みたいなことで十分効果が発動します。

そこに、習慣化したいことをパラパラと振りかけてみるようなイメージをしてみましょう。
今のページにだけ、ほんのちょっと、お塩を振りかけるような。
ついでに、次のページにもやることを先に書いておいて、テーマを設定しておきましょう。続けたいことを最初に書いてしまうのです。
そうすると、その期間はそれをやる、とセットアップされたことになります。

新月と満月にページが切り替わるのは、物理的に切り替わりを体感するためでもあります。
1年2冊なのも同様です。季節が変わることと手帳が変わることが同時に起きるのは、とても強い切り替わりの印象を与えます。

考えることの前に、まずはよく見て、読み取って、感じ取ってみること。
これがムーンプランナーのコツです。

自分で考え、感じることがすべてを動かす

AIが日常に忍び込んできて、ただでさえSNSで細切れの情報に振り回されているのに、考えることをすっかり手放してしまう未来を想像してしまった
り……。
それはAIに始まったことではなく、自分は何者なのかを他者からラベリングしてもらうタイプのコンテンツが大人気なことからも想像させられます。
(イメコンや、MBTIが大人気なのも同じ背景のような気がします)

それらもかなり精度が高いので、納得する部分が大きいからこそ、自分で考え判断するよりいいような気がしてしまいますし、実際その方がうまくいく経験もかなりあると思います。

そんな中ですが、ムーンプランナーは全く逆の方向に機能を振り切っています。自分で考える力、感じ取る力を、なんとしてでも引っ張り出すという仕組みです。
それも、個人ががんばって努力して苦労して辛い状態を経験しないとできないのではなく、なんとなく見ているだけで興味を引かれて、なんとなく頭が冴えてきて、するする決められるようになって、結果が拍子抜けするほど簡単に出て……という流れに持ち込む作りを仕込んでいます。

表面的には、おまじないグッズみたいな感じだと思います。
でも真面目に、じっくりと日にちを目で追って、その日に自分は何をしているのかを想像しながらその日の月の大きさや形をイメージし、時間の動きややるべきこと、やりたいことなどを頭の中で重ねていくと、スーッと「どうしたらいいのか」が浮かび上がるように見えてくると思います。

これは一般的な手帳でも同様の効果がありますが、ムーンプランナーはそれがさらにドラマチックに体験できるのではないかと思います。

1ヶ月よりずっと短い日数のページも、全体の動きを想像しやすいです。
長すぎると不安や、茫洋として思考が消えてしまうこともありますが、来週ぐらいのことまでならなんやかんややることが決まっています。
そこから考えると、生活がリアルかつ立体的に想像できるのは、比較的容易だと思います。

それを、流されるままやるのではなく、自分の考えや感じることをきちんと反映させていく、というのが重要なのです。

感じることを反映するといっても、「多分寒いだろうから、もう一枚暖かいセーターを買おう」とか「今年はクリスマスケーキを予約するぞ!」とか、そんな些細なことで大丈夫。
そういう先に、人生の大どんでん返しみたいな大勝負も出てきますが、まずは目先の2週間、次の満月まで、次の新月までを考えていきます。

AIが出てきたことを少し不気味に感じたりもしないわけではありません。でも、AIに任せることが出てきたと言うことは、AIにはできないこともあって、そちらもがんばらねばならないというのがこれからの課題です。

ムーンプランナーは、紙で(PDFバージョンもありますが、こちらはやはり補助的な存在です)、処理流暢性は低く、神秘的なおまじないめいた感じもあって、だけど冷静に日常のことを淡々と考えている、そういう存在です。
ただそこに予定を書いて、自分はこの月の満ちる期間はどんな時間を過ごすのだろう、月が欠けていくときはどんなふうに生活しているだろうかと、思い描きます。

頭を働かせるのです。

でも無理して勉強していた頃のようにする必要はないです。なんか面白いゲームをやり始めちゃった、みたいなノリが一番合っていると思います。

そして、感じたことを素直に受け取ります。
寒い、忙しい、このご飯は冷たくておいしくない。そんなことも無視している人はたくさんいます。
あなたにとって必要な情報を受け取っているはずなので、自分の感性を信じて下さい。寒かったら、服を着て暖かくしましょう。おいしくないご飯は食べるのをやめて、空腹を選びましょう(後でおいしくて暖かいものを食べてね)。そんなことからで十分なのです。

そして、そういうことがムーンプランナーの力を加速させる大事なスキルです。

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